第67話 奴隷制度

 この国には、奴隷制度があるらしい。


 奴隷制度には、おもに債務奴隷、犯罪奴隷があるらしい。


 債務奴隷は文字通り、借金の形に奴隷となる場合、

ただ生活保障はしないといけないらしい。


 犯罪奴隷は、犯罪を犯した奴隷で、奴隷紋と呼ばれる魔封がされ、

国または貴族に買われ、ほぼ強制労働が義務づけられる。


 今回、マイケルたちは、口減らしの為に売られた債務奴隷だから、

奴隷商と、金銭で形がつくだろう。


 これも何かの縁だし、どうせ街作りに人が足りない、

俺は、2人を買うことにした。


 アレーナの港町に来ると、すぐに奴隷商はわかった、

2人を買いたい旨を伝えると、2人で400万ドラでいいとのこと、

他にいないのか聞いたら、いた、2家族、夫婦と子供2人づつだ。

 

 両方とも470万ドラで、合計で940万ドラだ。

俺は、ダンジョンインゴッド、大7枚を払い、

おつりは、次回の紹介分だと言ったら、大喜びされた。


 一応「ありがとうございます、よろしくお願いします」と言われた。


 それともう一人怪我をしている獣人がいた、

なんでも馬車で国境を越える際に怪しまれ戦闘になり2人死亡、

1人捕まり、犯罪奴隷になったとのこと・・こいつか。


 さあ、帰って風呂に入ってもらうか、

しかし、帰り道、約8.4キロを俺だけ飛んで帰る訳には行かない、

一人、ロシアの服の余り物とスニーカーをあげたミーシャだけは元気だ。


 2組の家族は、ホテルを見て固まった、中を見てまた固まった、

レストランを見て、また固まった・・、うーんそのうち慣れるだろう。


 ちょっと夕食には早いが、料理を出してやった、

本日は、ハンバーグ・ウ○ルのプレーンハンバーグセットである。

ごはんは馴染みがないだろうから、パンの方にしておいた。


 昨日でもう慣れたのか、獣人組は普通に食べていたが、

2組の家族は、また固まった、ちょっと「うまい」と言いながら涙してる。


 ちょっと気になったことがあった、1家族の奥さんが、

たまに咳をしているのである。


 ダンジョン協会に居たときに、パクってきた、ポーションで治ればいいが。

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