第9話 異世界召還

 しばらく宇宙を放浪していると、

索敵に何か引っかかるものを感じた,

おお、これはひょっとしたら、ひょっとするかも。


 もちろんその人工的なエネルギーの発生場所へと俺は向かった、

気配を探知してそこに向かうと、

そこでは、人らしきものが何か儀式みたいなのをしているのが見えた。


 「やったー、これで希望の光が見えてきた」


 よく眺めて見ると、どうやら異世界召還みたいなことをやっているように見えた。


これはチャンスだ、あそこで実体化すればいいかも。


 ラノベあたりでは「勇者様」とか言われて、チヤホヤされるはず、

俺は、異世界召還が行われている魔法陣の上で実体化をした。 


     ★ ★ ★ ★ ★


     ダンジョン協会、ダンジョンマスター召還儀式

 

 ここ惑星キョウのダンジョン協会では、

第399回目のダンジョンマスター召還儀式が、執り行われていた。


 もうすでに3名の召還が終わっており、

いま4人目の召還をしようとしている時だった。

 

 「タスマンョジンダるなたらあ、せまでいお」召還の呪文が読み上げられた。


 俺、星野敬太は、ここがチャンスと実体化をした。


 「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン」

女召還士は、ちょっとびっくりしている、

うーん、受けなかったか・・


 魔法陣の横にいた、補助をしているらしき女召還士から、声が掛かった。


「すまてでがーラエムテスシ」


 メインの女召還士から、どうやら俺に声をかけてきた。

「かすでのたきらかこど、すでれだはたなあ」


 予想はしていたが、言葉がまったく通じない、

通じなくても、まあ自己紹介くらいしてみるか。


「俺の名は、星野敬太、地球という星の日本からきた」


 手話はできないが、自分を指差して言えば意思の疎通くらいはできるだろう。


 補助女召還士と女召還士がなにやら話し込んでいる。


 ところで、王様、王女さまはどこだ、ラノベだと、

「よく我が呼びかけに応えてくれた勇者殿」とかくるはずだが・・

ひょっとして、勇者召還とかじゃないのか?


 女召還士が、黒いスマホみたいのを持ち出してきて、

スマホみたいのに、喋っていた。


 喋り終わると、俺の方に向けて何かをタッチしたみたいだ、

黒いスマホみたいのから、言葉が発せられた。


 「あなたは、ニホンというところから来たのですか?」

おお日本を知っている、こりゃすごい。


「ええ、そうです、俺の名前は星野敬太・・・」

いろいろ喋ったら、黒いスマホの下の部分に喋れと、指差された。

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