ばーか

嘘だよ

彼女が好きになったのは、私に似た男だった。

性格も似ている。

話し方も。

観察眼も。

そして、弱ささえ。

男が彼女に向ける言葉は半分ほどが１年前、私が彼女に向けた言葉だった。

２人のデートからは自惚れていますが、私への未練も感じられた。

猫カフェは、元々私たちで行く予定だったよね。

シャボン玉が飛ばせるカメラ。

私と一緒に探しにお店に行ったやつだよね。

直近のデート先は私が数日前に「行きたい」と呟いたお城だよ）。

私たちの恋愛に、本当に未練がないなら全く別の性格の人を好きになって、私とは無関係の場所に出掛けてほしかった。

じゃなかったらさ、帰っておいでよ。

君は優しいから、自分が蒔いた種だからって思うかもしれないけどさ、結局断ち切れてないじゃん。

私たちはお互い馬鹿だったんだよ。

遠回りして、遠回りして、結局最後はお互いを潰して終わろうとしてる。

そんなんやめない？

LINE見返してみなよ。

私たちの愛はそんなもんだったの？

たった半年にも満たない期間で終われるほど軽いものだったの？

本当に？

私はそうだと思いたくない。

私は本気で君のことを愛してる。

今までも、今も、この先も。

ずっとずっと愛してる。

だから戻っておいで。