第10話⁂本当の両親???⁂


 昴は(誘拐まがいの形でこの家に住み着いたら、育ての親が心配するのでは?)

内心穏やかではない。


 そこで弓枝に「家族が心配するから店が閉店したら、三郎軒に電話しても良い?」


「アッ?ダメダメ!ちゃんと私たちが心配しないような手筈は整えてあるから大丈夫!あなたは今まで通り星友学園に通えばいいのよ~!そしてこの家に帰ってくればいいの!元の家には絶対に帰らないでね!又近所をうろついてもダメよ!」


「帰りたい!チョットぐらい良いでしょう?」


「ダメったらダメなの!」


 こうして上野弓枝と夫らしき男で名前は徹という男との同居生活が始まった。


 胡散臭いこの男は株の個人投資家らしいのだが、その実態はいまだ不明。

 それでもこの3人の生活は至って順調で最近では(ここでの生活がこのまま続けば良いな~?)とまで思うようになって来ている。


 それでも何故こんな事になったのか?どうしても知りたくなった昴は、さほど遠くも無い自宅にこっそりと向かった。


(夕方なら両親は店で、てんてこ舞いで絶対に家にはいない筈!)

 そしてコッソリと物陰に隠れて家を監視していた。


 すると程なくして高校生の男子が、この山本家に何の躊躇もなく入って行った。

 よく見ると昴に瓜二つ。


(エエエエエエエ————ッ!誰?)


 昴は弓枝に実家に帰った事を、話したら怒られる事は分かっているが、何故自分と瓜二つの人間がこの世に存在するのか?


 どうしても知りたくなった昴は、等々我慢が出来ずに、弓枝に実家で自分と瓜二つの男の子を見た事を話してしまった。


「俺どうしてここに連れてこられたのか?知りたくて・・・コッソリ………実家に帰ったんだ!・・・あの俺に瓜二つの男の子は…誰???」


 するといつも優しい弓枝が血相を変えて「あれだけ言ったのに、何故あの家に行ったの?いい加減にしなさい!」


 頬っぺたを思いっ切り””パシ———ン””と叩きつけた。


 また昴の実の両親と名乗るこの2人は、時折長期でどこに出掛けるとも言わずに、急に誰かの指示で出掛ける事がある。


 ””トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル””

「アッ!ハイ分かりました!」


「オイ!出掛けるぞ?」


 その時は5万円程渡されて何とか生活をしのいでいる。


(何かある?普通のサラリ―マンではなく、何か怪しげな仕事に就いているに違いない?)

 深く聞こうとすると暴れるので、それ以上は聞けない昴なのだ。


 だが、ある日うっかり忘れて行ったのか?長期に家を空ける時は必ず持ち歩くカバンを、うっかり置き忘れて行ったことが有った。


(ああああ!両親の秘密が何か分かるかもしれない?)

 そう思い、こっそりカバンの中を開けて見た事が有った。

 するとハサミで切った血らしきものが付いた服の一片と、無残に殺害された女性の写真が出て来た。


 それ以来(こんな恐ろしい人達から一刻も早く逃げ出さないと、いつ殺されるか分かったもんじゃない?)


 恐ろしくて恐ろしくて生きた心地がしない昴なのだ。



 **********************


 やがて月日は流れて、高校2年生の時に八代先生が赴任して来られた。


 その時は優しそうな色白の美人で、スラリとしたスタイル抜群の八代先生に、

男子生徒全員がどよめいたものだ。


「ワァ~!この学校には珍しい美人!」


「ああああ!俺ドストライクだわ!」


「ウウウ~!最高!」


 八代先生は英語の教科担当で、ヤロウ達は英語の時間が待ち遠しくてたまらない。


 女性教師が不作続きで、やっと当たり年になった事で、男子生徒たちの士気は上がりっぱなし。


 英語がチンプンカンプンでも先生を、眺めてさえいればそれで良いのだ。


「ああああ!青臭い女子達とは大違い!グラマラスでお尻もプリンとしてああああ!色っぽいな~!⋈*◍。。✧♡✶💛」


 言ってみれば、先生を眺める為だけに学校に通っていると言っても、過言ではない男子生徒も多いのだ。✧♡。✧*♡⋆


 そんなある日、昴は学校で家の鍵をなくしてしまい右往左往している。


 すると「どうしたの?」

 独身の八代先生が、心配してわざわざ三郎軒まで送ってくれた。

 それから何かに付けて、声を掛けてくれる八代先生。


 ある日昴が一人で歩いていると「田舎からお魚沢山送って来たの、一人で食べきれないから一緒に食べな~い?あなたご両親がお店で夜は一人で食べているのでしょう?」


「ああああ!ワァ!嬉しい!両親が帰りが遅いので食べたいです!」


 独身女性の部屋は綺麗に整理整頓されていて、花柄のテーブルクロス更には蛍光色のピンク色のオシャレな照明が、一層先生を美しく色っぽく薄灯りの中で照らし上げている。


 すると先生が薄桃色の厚ぼったい💋色っぽい唇を突き出して昴にキスを求めて来た。

「昴が好き~!💋キスして~!」

昴は訳も分からずその形の良い唇に無我夢中で吸い付いた。


「ブチュ!」


「私先生として失格ね・。*⋆**♥…でも?・・・昴君を見た時は……。✧♡ガ~ンと頭を鋭い鈍器で殴られた程の衝撃が走ったの!・・・ああああ!ダメだ!ダメだ!と思えば思う程、思いが募るのよ!*・*💛・*・それでも良いの!・・・自分の思いに忠実に生きて行きたい!…後で後悔だけはしたくないのよ!」


 そして昴の手を胸の谷間に手繰り寄せて服を脱ぎ棄て・・・美しい身体を*⋆💋。*・♥*⋆✶


 興奮する昴だが…………?

「セセ先生・・・ボ僕こんな事初めてです。…………ダダ だから・・ヤヤヤ 止めて下さい!」


「ああああ~~!♥*⋆💋・失いたくないの~!***⋆💛昴は私だけのもの~~!**♥*⋆嗚呼~!⋈◡◍。✧♡*お願い~~♥*⋆」


 余りの美しい身体に興奮した昴は**♥。✧♡豊満な乳房に飛び付き…夢中になり………持て余していた若い身体を…………欲望のままに**⋈◍。✧♡


 それでもあの弓枝夫婦?とはその後どうなったのか???





















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