第7話⁂山田君の死の真相?⁂
10月31日の山田君が殺害された日の夜7時過ぎに、山田君のクラスに5~6人のフードを被った黒いローブ姿の人影が有る。
何と奇しくもその日は
🥬秋の収穫を祝う
👿悪霊を追い払う
と言う、2つの目的のためのハロウィーンの日だった。
まるで悪魔払いの儀式でも行うような格好で、真っ暗な教室に不気味なロウソクの薄明かりだけがゆらゆら揺らめいている。
そして…誰もが冷淡で無表情なポ-カフェイスを装っている。
この不気味なロ-ブ姿の人影は誰だったのか?
確か監察医の見解では、死亡時刻は10月31日の午後7時~午後10時頃の犯行だと言うのだ。
山田君殺しに関わっている人物達なのか?
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ハロウィンと言えば、仮装パーティーと言うイメージを持っている人が居るかもしれませんが、そもそも何のために仮装を行っているかご存知でしょうか?
実はアレ、ハロウィンに現れると言われる悪霊を追い払うための仮装なんです!
発祥地はヨーロッパらしいのですが、ハロウィンはもともとアメリカから日本へと伝わってきた行事で日本には無い文化です。
毎年10月31日に、現代のハロウィンの元となるお祭りを行っていたヨーロッパに住むケルト民族は、2つの目的のためにお祭りを開催していました。
『秋の収穫を祝う。悪霊を追い払う』
これは毎年10月31日に祖霊が現世に帰って来る、日本で言うお盆のような行事だったわけですが、祖霊に混じって悪霊も現世にやって来ると信じられていたんです。
そこで、当時のケルト人は、悪霊だけを追い払うために、怖い顔にくり抜いたカブを使って悪霊を追い払おうと思ったのです!
アメリカで『カブ』から『カボチャ』に変わったのです。
また、悪霊の他にも悪魔や魔物もやって来て、田畑の農作物や子供に悪さをすると信じられていました・・・
「子どもたちの魂が悪魔に取れないようにしよう!」
そこで、悪魔の衣装を纏って仲間に見立てて仮想させていたのです。
それが現代の仮装の起源だと言われています。
こうして意味を知ると、色々と面白い発見や疑問が見えてきますよね~
アイルランドと英国のドルイド祭司たちは、かがり火を焚き、作物と人間または動物の犠牲を捧げていたらしいのです。
ドルイドの司祭たちは捕らえられた子供、大人の人間を7~9mの巨大な編み細工の檻ウイッカ-マンに押込み生きたまま火あぶりにしました。
何とも残酷な話です。
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ケルト民族の風習にのっとり山田君は、この得体の知れない集団に生贄に差し出されたのか?
ドルイドの祭司たちの娯楽は、とんでもない催し物が有ったらしい。
「鍋の中にあるリンゴをくわえて取り出せれば、お前たちを自由の身にしてやる」
数10名の名の捕虜を連れてきて、一つの大きな鍋の前に一列に並ばせ、その鍋の中にリンゴを入れて、捕虜たちに向かって言言い放った。
そのお湯は四時間から五時間ほどの間、ずっと沸騰させていたもので、沸点である100度を確実に超えて煮えたぎっている。
捕虜たちは、逃げ出したいので何としても取り出そうと顔を突っ込み、リンゴをうまくかじって取り出そうとするが、そのときには顔や頭、肩や背中がドロドロに溶けてしまっている。
また、眼球が焼けて目が見えなくなったり、外耳道が破壊されて耳が聞こえなくなったり、呼吸器感がやられて話すことも困難になったりする。
「サウィン祭」を行う度に古代ケルトのドルイド教徒たちは、このようなゲームをして楽しんでいた。
ドルイド教はこんな事をして楽しんでいた。
「ダックアップル」はリンゴを口でくわえて取り出す儀式と呼ばれ、「ハロウィンパーティー」のゲームとして親しまれていたようだ。
それをまるで模倣したように、ぐるぐる巻きにされたマットを解くと遺体が部分的に焼かれて、眼球は繰りぬかれていたのだ。
全く恐ろしい事を!
それでも黒いローブ姿の5~6人の生徒達?の事を教師たちも知っていて何も言わないのだった。
それは一体何故なのか?
警察の取り調べでも難無くクリアしている。
一体この集団は何だったのか…………?
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一方の昴の義兄琉生は世間からも忘れ去られた、まさかこの家に30過ぎの息子さんが居ようとは誰も知らない。
この南砂町はマンション開発が進み、若年ファミリー層が非常に多い新興住宅街。
独自に土地を購入して注文住宅を立てて引っ越して来た経緯もあり、全くと言って良いほど近所付き合いが無いのだ。
それにラーメン店が本店と支店合わせて10軒もある事から、夫婦共々てんてこ舞いでそれどころではないのだ。
それでも疾患のある息子を、家に置き去りにしても本当に大丈夫なのか?
だが、周りでは不吉な事件が次々と起こって行く事になる。
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