言葉を理解する女の子
雨降る中
女の子はずぶぬれのねこさんをみつけました
傘をさしだしても震えてる
「猫さん抱いていい?」
尋ねると
「それはありがたいけど、君が濡れちゃうよ」
「おうちで着替えるからへいき」
女の子はそう言うと
猫を抱えて座れそうな場所を探します
確か少し行くと神社があったな
女の子は神社の階段で座り込みました
背中は濡れないようにランドセルを背負ったままにしました
猫を温めるように抱えてると
「温かいね。久方ぶりだ。この温かさは」
「それはよかった」
「さっきも思ったけど、君は言葉が何故わかる?」
「?。ねこさんがしゃべるからでは?」
どうやらこの女の子は言葉の種類の違いと
自分の能力に気づいてない様子
猫はどう伝えるべきが迷っていました
そこへ神社の巫女服を着た年配の女性が来ます
「あらまぁ!そんなにずぶぬれになって
こっちへいらっしゃい
体を温めなくては風邪を引いてしまうわ」
巫女さんは女の子を猫ごと神社に連れて行きました
女の子にはバスタオルを私
巫女は猫を拭いていた
電気ストーブが運ばれてきて
女の子は温かさを感じて
始めて自分が凍えるほど寒かったのに気づきました
巫女が言います
この子も大人しいね
どこかで飼われてたのかい?
「雨に濡れてたの
猫さんどうして?」
猫は子供にだけ聞こえる鳴き声で言いました
「家が引越ししたのさ。置いてかれた・・・」
女の子はたちまち泣きそうな顔になりました
巫女が慌てて慰めます
「どうしたの?」
「猫ちゃんは家族においてかれたみたい
お家を家族は引越ししたんだって」
巫女はおやって思います
「それは今、猫から聞いたの?」
女の子は不思議にも思わず
「うん?」
と答えました
巫女が答えます
「そかそか、君は人以外の言葉がわかるのね
でもそれはコントロールしないと駄目な力なの
これから毎日、ここへ来れるかな?
できたら親御さんにも逢いたいかな」
女の子はよくわからないけど
「うん。これからでいいならママのとこ連れてくよ
でもねこちゃんどうしよう」
「心配しないでうちで預かるから
2匹が3匹になってもさほど問題ないからね」
と巫女はウインクしました
こうして女の子の新しい形の生活が始まったのです
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