危険なゾンビ化ウイルスの蔓延る終末世界、家族と共に避難生活を続けていた少女の、悲壮な運命の物語。
第三次世界大戦後の世界を舞台にした作品です。いわゆる「ポストアポカリプスもの」ではありますが、SFではなく現代ファンタジーというジャンル指定がしっくりくるお話。
終末的な設定はあくまで舞台装置としての役割に徹しており、作品の魅力そのものは異能(超常的な能力)を持ったキャラクターの活躍や、あるいは主人公の抱えたドラマの部分にあって、つまりはわかりやすく異能アリのアクションものをしてくれるところが好みでした。
独特なのはやはりアクション性というか、それぞれに特殊な能力を持ちながらも、あくまで銃火器がメインとなるところ。
敵がゾンビ(的なもの)であることも相まって、なんだかゲームのような爽快な絵面が想起されるお話でした。