ananのセックス特集について

荒川 麻衣

第1話 ananのセックス特集について

この世の中で、簡単に買える性の教科書は、なんだろうか。

レイティング、表現規制の対象になりづらく、いわゆるインターネットフェミニストからたたかれにくい存在。


それが、ananのセックス特集号だ。


地元の書店では長くバックナンバーが売られているし、このコロナ禍で手にした人も多いのではなかろうか。


さて、このセックス特集を見る限り、性についての描写、深さはだんだん軽く、薄く、間違った方向に進みがちで、個人の意見だけで突っ走るようになったきらいがある。


意外にも、わたしが買った当初のセックス特集は、民俗学や風俗についての特集が載っていて、個人の体験談が少なかった。

秘宝館、SMで有名なアルファインを作家の岩井志麻子が編集と取材する中身の濃い印象で、多様なセックスのあり方があった。


セクハラについて強く叫ばれるようになった昨今はどうか。

手元にある官能特集は

「セクシー」「個人的な体験」と、すべてが官能に結びついている。


あくまでも個人的な意見だが、

「セクハラが問題になっている原因」と関係があるような気がしてくる。


つまり、前時代のセクシャルハラスメントは、共同体、社会とつながっていたが、今のセクシャルハラスメントは、とても個人的でひとりよがりで、暴力的な印象が強い。


実は、「強引に攻められたい」

「SMに興味がある」と言った感想は、

10年以上前より今の方が増えている。


なぜ、性暴力を助長するような意見が見受けられたり、SMの体験談が誌面に載るようになったのか。


男性性、強い男性像を求めているのだろうか。


女性側から発信することで、性暴力を助長するのではないだろうか。。。


わたしにとっては、理解に苦しむ。。。


グラビアに関する問題は、次回以降に書く。

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ananのセックス特集について 荒川 麻衣 @arakawamai

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