荼毘に付したく

トンネルを抜けると雪国だったとか吾輩は猫であるとか死のうと思っていたとかドカーン!爆発したとか、とにかくみいんなこぞって掴もうとしてくる。そら最初が良ければなんだっていいわけじゃないんだこりゃ不健全だよ。書き出しは名文あとは駄文、なんかの諺にもあったですよこれ。調べてはないけど多分なんかあったですよ。竜頭蛇尾?竜頭蛇尾かな多分、そうだから竜の頭のような書き出しからダービー、小説競争を勝ち抜くための策略を張り巡らせて資本主義ですよ、しかしね僕はそうしないことにしましょう。つまり結末、結末です。すぅーゴイ結末が待っているとすればあなたどうです。これは傑作だ、イェイいぇいっイェイ!!たくさん万部突破ですね。

やけに寒い朝今日は散歩に行きました。散歩ではできるだけ見慣れない道を進むことにしてんだけどね、するとトンネルに行き着いたから通ってみたらこれがやけに長い。これ帰れるかなぁと不安になってきたとこ、やっと抜けると雪が降りしきっている。これはかなり遠くに来たらしいな、と歩みを進めるとどうもおかしい。自分の体をみると猫になっている。夢でもみているのだろうか。じゃあきっと夢の中ならば、夢の中で死ねば夢が覚めるはずだ。どうにかして死ななければ、凍死かそれはキツイな、もしくは転落死いや猫じゃ無理か、それなら事故死それがいい、何か爆発に巻き込まれるとかしてどうにか死なないと。僕は走った、いつの間にか四足で。まるで競争でもしてるかのように走った。どこか何か猫の手でも扱えるような爆破装置はないか。ここは夢なんだから都合よく何かあるはずだ、しかしない。走り回り探し回って疲れ俯く。このまま凍死できるか、いや出来そうもない、転落死できるか、いや出来そうもない、空を見上げると竜の頭をした蛇が飛んでいる。僕は大声を出して話しかけてみた。

「なぁそこの竜頭蛇尾。蛇の毒はあるのか。僕を噛んで殺してくれよ」

「いや無理だ、私の頭は竜だから噛んでも蛇の毒は回らない」

僕は落胆してじっと手を見る。それは人間の手だった。僕は自分が猫頭人尾だとやっと気がついた。にゃーあ。

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