自炊マネジメント論
@kata3ne_zu1
まえがき 働く時間減らして、自炊をしてみた
本を読むのが好きで、カフェに通ったり、イートインで読んだり、そのうちコンビニドーナツの棚を全種類食べ尽くすほど読んでいて、コーヒーとお菓子を合法ドラッグのごとく食してしました。アイスも好きです。シュークリームも好きです。小麦粉で焼いたパン屋さんに通って、最新のパンをチェックして必ず食べることをしてました。スイーツやサンドイッチは、片手で食べられるので読書の邪魔をしないんですよ。座りながらコーヒーと一緒に飲むと、背伸びした難しい本でも挑戦して読むことができます。至福の時です。
しかし、自分の体はIBS(※)かもしれないゾ…と疑惑をもち、調べてみたり、話を聞きにいったり、SNSをたどってみたりすると確信へとつながりました。
たしかに、自分は「学校に通えません」でした。それは長い間、「メンタル」的な問題だとされていました。だけどメンタルの薬を飲んでも、体の不調が治らなかったので、薬を飲むのをやめていました。
そのうち低FODMAP食(※)という腸に刺激を与えない食事をする治療法を知りました。
ものは試しで実行することにしました。
するとカフェはブラックコーヒーだけになりました。小麦粉で焼いたパンのサンドイッチは食べなくなりました。喫茶店もコンビニも食べられるメニューがなくなりました。おなかが空くので一時間弱しかいられません。飲食持ち込みできないレジャー施設だと、絶食の修行かってくらいしんどいです。なので大型のレジャー施設では遊びません。
ただ、社会的に働ける、遊べる、生活できる「人」でありたいと強く願っていたので、自分にとっては朗報でした。
低FODMAPダイエットと言い換えられるように、食べてはいけない、ということではありません。野菜やフルーツや海藻などに含まれる特定の「糖分」を、なるべく少なくするといことです。なので、食べたい食べたい食べたい…と食欲が旺盛になってしまいましたら、少量だけつまむようにしています。
はじめたら、腸の不調はあっさりと治りました。
ただ、ほとんど外食しなくなりました。
外食どころか、スーパー惣菜やコンビニ弁当などの「中食」も食べなくなりました。私がコンビニで心配せずに食べれるのは、バナナと温泉卵とアーモンドと日本酒くらいです。まだ探せばあるとは思うのですが…ポテチも塩だけ使っているものを探すの面倒なので、めったに食べません。ジャムや佃煮も成分表をチェックです。ただ例外的に、コーヒーはよくないと言われても飲みます。私の場合ですが、体の不調がみられないので飲んでいます。
アレルギーじゃないのに、アレルギーって嘘をつかないと、偏食だと思われます。陰キャで、コミュ障もあってか、どう説明したらいいか分からないです。善い人から食べ物をもらいますが、断り方がうまくいかないことがあります。とても窮屈で困っています。
「何が食べられないの? 」と聞かれても、外食や中食であるならば、ほぼ「食べられない」です。特定の糖分が入っているかどうか確認するのが、いちいち時間がかかります。とても面倒なので、お断りしています。
自分が食べられるものを探すために、自分の腸で実験しています。ダメであればやめます。あと海外のレシピ本などで勉強しています。ネットや海外の低FODMAPのアプリ(※)で調べて、勉強しながら食べていくのは、時間がかかります。
たまたま出会った先で聞いてみましたが、プロの栄養士でも、プロの調理師でも「そんな話は聞いたことがない」と言われてしまいました。
そのように日本では近くの医者に診断してもらえないから、身内や先生に信じてもらえませんでした。通信制の学校に変えたいといっても「そんなんじゃ学力はつかない」「怠けだ」「逃げだ」と跳ね除けられてしまいました。先生に相談しましたが、勉学は続けられず学校は中退です。卒業式など立って話を聞く行事は、しんどかったです。休めるものは全て休みました。当時は、出られない自分を責めました。いまの自分だったら、無理せずに休みなさい、と昔の自分にいうのにな…と切ない気持ちになります。SNSをやりながら口コミの情報を集めていると、学生らしき人の苦しんでいるツイートをみかけます。学生の頃を思い出してしまって、自分の体調のことをはっきり押し通せばよかったなと後悔ばかりしてしまいます。
内科でも神経科でも、はっきりとした診断がもらえませんでした。病名が説明できなかったため、サボりだと思われることが多々ありました。
栄養学のひとつに低FODMAP食があれば、栄養を勉強している人が知ってくれるのにな…と切に願います。周りの人が、なにを基準にして食べられないのか知ってもらえるだけで負担が減ります。
ただ腸という繊細な場所の症状なので、症状の書き方の表現を少々オブラートに包んでほしいです。便宜上、仕方ないとはいえ、症状をはっきりと記されると心が傷つきます。
閑話休題。
外食も中食もしづらい、逃げ道のふさがれた体質を持ってしまった。
これが自炊のきっかけです。意図したわけではないのですが、一人暮らしで働きながら自炊をはじめてから一年以上になりました。
加工からやってるものですから、休日が最もブラック労働になっています。もっと時短工夫すればいいと思うのですが、まだ模索中です。
〜最近の休日の午前〜2021年夏頃
※移動チャリ
●2時半起床
メニューを調べるためにネットで検索
キッチンの整理、掃除 出かける身支度をする
●5時頃
魚市場に出かける 新鮮なイカを発見 500gほど買う
八百屋と果物屋に向かう 新鮮な野菜と果物と安く仕入れる
肉屋では栄養価の高いレバーを買う
●6時半頃
買った食材の加工開始
できたやつ:ブドウのゼリー(皮をこしてゼラチン)ナスの煮浸し、にんじんとオレンジのミックスジュース(パック詰めして冷凍保存)、ベジタブルブロス(クズを煮込んだ洋風だし)
●10時頃 冷蔵にあったカレーを食べる
ちなみにカレーはスパイスからのものです。レシピ通りじゃないです。トマトピューレ(自作)、しょうが多め(ニンニク抜き)、ひき肉、ベジブロ、白菜(玉ねぎの代わり)です。ルーは不使用です。
●11時頃
朝市にでかける。安くて多めなバナナとトマトを買う
ランチ:少し失敗した米粉のパウンドケーキと乳糖80パーセントオフのアカディを飲む。ケーキの反省点をまとめる。もっとおいしく作りたいですね。
これが午前中の仕込みです。まだ夕飯できてません。
しかし、仕込みを休日にやるようになってから、勤務日にやっとまともな食にありつけるようになりました。疲れた身体で、仕込みから…はきつすぎるため、このルーティーンになりました。それでもブラックすぎるので、まだ改良しますよ。
休日に仕込みをサボると、勤務日がブラック労働どころか地獄に変わります。仕事から帰って、夕飯できたことに安心して、食べずに寝てしまう。夜に食べれず、翌日の早朝に食べる。朝早く起きれなかったら、水だけ飲んで出勤する。コンビニよったが、食べられるものが見つからなかった。成分表をチェックする時間がとれない。水筒に入れた水だけで過ごす。
数回、めまいがして外で動けなくなりました。特別な病気ではなく、栄養が足りなかったな…と自省の毎日です。
実践してみて結論、毎日続ける自炊は、趣味ではなく「労働」でしたね。家業のひとつとみたてて、勤怠申請しないと倒れます。そして実際、数度倒れました。
※IBS オーストラリアのモナッシュ大学が研究している症状のこと。低FODMAPDietを提唱していて、大学監修アプリもある。
※https://apps.apple.com/jp/app/monash-university-fodmap-diet/id586149216
追記 2021年9月:あとで調べましたが、週ごとに食べれるものを自分に合うか吟味しながら、少しずつ増やしていく食事療法だそうです。自分は体調不良が恐怖すぎて、治るのであればとひたすら自己流で行っていました。医者に処方してもらえると助かるのですが、対応している医者が遠方だったり時間がなかったりで通えなかったです。勘違いでも治ってよかったです…荒治療ではありましたが……
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