第5話 ミスズVSユウナ

家に戻った私は涙が止まらなかった。

生前の弟の写真を確かめる、やっぱりあの仮面の少年は翔太だった。


向こうの世界では私は死んだが、ショウタは生きている。

人間離れした能力を向こうの世界で体験した。

「なにどんどん、してるのー?」お母さんの声がした

「ううん。大丈夫、ちょっと本落としちゃっただけ」

向こうの世界は妹によって無茶苦茶にされている。

助けなきゃ、

でもどうしたらいいのかわからない。

なにか、なにかあるはず。


目線を落とすと白色の仮面と剣があった。

やっぱり夢じゃない。夢じゃないんだ。

仮面があればあの世界へ行き来できる。ってショウタが言ってた。


私は夕食を終え。自室に戻った。

食事があまり喉を通らなかったけど、お母さんに心配されたくなかったから、頑張って食べて元気なふりをした。


静かな夜だった。虫たちの声も聞こえ、春特有の香りがする。

ちいさな窓からは大きなおおきな満月がのぞいていた。


まんげつ・・・



ユウナとの対決を思い出す。

あれは完全に鬼と合体していた。

再生とかしたりするんだろうか?。漫画だとそういうのあるからな。

自室にある漫画のほうを見ながらぼんやりと

考えた。


でも強くならなきゃ ユウナを止められない。



彼女を止めないとあの世界は滅んでしまう。


どうやったら強くなれるのか・・・


・・・








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