第4話  ミスズVSユウナ

ユウナは手を振るうたびに周りに衝撃波が起こる

交わすだけでも必死のミスズには、どう対処していいかわからなかった。

思考加速によりユウナの攻撃はスローにうつるものの対策が打てないままだった。

このままではやられてしまう。敗北が脳裏によぎった。

「ミスズこれを使え」ミサキから剣が投げられた。

剣は使ったことがなかったが、素手よりはだいぶましだ。

「使ったことがないけど」

大丈夫・・・私の記憶をリンクさせる・・・

頭の中にものすごい情報量が一気に入ってくるのが分かった。

剣は使ったことがあった。

おどおどした構えから一転どっしりと構える

「少しはたのしめそうだな」

「私は楽しむ気はないけどね」

一気にユウナの懐まで飛ぶ、回転ながらの剣でユウナに斬りかかる

ユウナは爪で剣を受け止めはじき返す。

思考加速を一気に高めスローになった世界で何10発と剣劇を繰り広げた。

衝撃で屋敷も吹き飛ぶ。


満月の夜、月明かりが2人を照らす


深く呼吸をし、呼吸を整える


ユウナを見ると、角がさらに伸びて、鬼という化け物に姿が変わり、目が赤く光っていた。

終わらせる。そうつぶやいた。


式神シキガミ

わたしはつぶやいた。


赤い魔法陣が現れ鬼神が現れる

「・・・久しぶりだな。もう一度戦えることをうれしく思うよ」鬼神がしゃべりかけてきた。

「ええ」

鬼神は小さい女の子。角が1本生えていて、八重歯がかわいい。黒髪で肌は真っ白。灰色の服を着ていた。

「モモちゃんお願い」

「わかった」モモが体に溶け込んでくる。ミスズの目は金色に輝き角が1本生え。

力が爆発的にあがっていった。

「ミスズあなたは異界から来た、時間はもって10秒それ以上は体が滅ぶ」


刀に鬼神の力が流れる。


鬼御神世キミガヨ


真上に伸ばした剣を一気に振り下ろすと、七色の光がユウナに襲い掛かる。


「うぉぉぉぉ」ユウナの叫び声が響き渡る


そしてユウナは燃え尽きたかのように見えた。


しかし、


ユウナは怒り叫ぶ


その衝撃波が全員を襲う。



「ミスズ様、ここはお逃げください。あなたが、この世界での最後の望みです」

仮面の少年は私の前に立ち叫んだ。相手の衝撃波に耐えながら、私に仮面を渡してくれた。

「この仮面があればこちらの世界にいつでも来ることが可能になります」

仮面の少年は必死に耐えながら私をもとの世界に戻そうとしているのが、わかった。

私がこちらの世界に来た時と同じように黒い霧が私を覆う。

私は声がでなかった・・・

仮面の少年がこっちをみた、その顔に覚えがあった。

ああ・・あなたは。なんで、今まで気が付かなかったんだろう。

頬を涙がつたっていた。

さよならお姉ちゃん




私は自宅の2階にいた。


涙があふれ出て止まらなかった。




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