第17話
「夏ちゃん!薙ぎ払えっ!!」
私は、空を指差して叫ぶ。
空に浮かぶ巨大な黒い魔法陣から、襲い来る空飛ぶワイバーン?みたいな魔獣達に黒いビームが放たれる。
それと同時に夏ちゃんが
『パラボラアンテナの舞』
と言いながら首を左右に振ると、魔法陣からのビームも連動して左右に動き魔獣を薙ぎ倒して行く。
突如、王都に来襲した空を飛ぶ魔獣の大群を、若松君の店の屋根の上から迎撃したのだ。
若松君の店ではカウンター前で話していたら突如
『カーン!カーン!カーン!・カーン!カーン!カーン!・カーン!カーン!』と言うリズムで店の外から鐘の音が響く。
若松君が
「むっ、このリズムは空からの魔獣の合図。夏ちゃん、秋ちゃん、付いて来て!屋根に登って奴らを迎撃して下さい!」
カウンター脇にあるドアを抜けるとそこは、倉庫になっていいた。
そして、奥には上へ伸びる階段が。
階段を登り切りそこにあるドアを開けると、屋根上に作られた小さなバルコニー。
「な、夏ちゃん。アイツらを夏ちゃんの魔法陣からの攻撃で消して下さい。アイツらは、魔力が強いので、きっと魔素が大量に手に入りますよ!」
と言う若松君の言葉に私と夏ちゃんは顔を見合わせ
【ニヤリ】と笑う。
『キュイーーン!!『ビームキャノン発射用意・エリザベスを展開中『ガシャン・ガシャン・ガシャン』』
大きくなったエリザベスカラーが高速で回る。
『キュイーーン!』
と言う甲高い音が回りに響き、巨大な回転する黒い魔法陣が空に浮かぶ。
『エリザベスの加圧、ライフリングの回転、安定しました。撃てます』
エリザベスのどこからかアナウンスの声が聞こえた。
「夏ちゃん!薙ぎ払えっ!!」
私は、声を張り上げ叫んだ。
Magic Circle(魔法陣) 牛耳 @usimimi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。Magic Circle(魔法陣)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます