甲斐犬黒蜜のお使い

作者 牛耳

22

9人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

世間から引きこもって魔法薬を作っている魔女・黒蜜おばばが使役する使い魔の甲斐犬の蜜が、お使いにいく先々で繰り広げるちょっと不思議なハートフルストーリー。

暗闇から暗闇へ移動する能力を駆使して、魔法の買い物袋を口にくわえて黒毛の甲斐犬の蜜ちゃんがお使いに行くというお話なのですが、
お使い先が駅前の売店から、海外のスーパーマーケット、魔女や人狼の棲家、はたまた地獄を支配する閻魔大王であったり、月に住んでいるかぐや姫のところであったりとお使いの内容がなんともファンタジックで夢があります。

お使いのついでに全国津々浦々の美味しいものをおすそ分けしてくれる蜜ちゃんはどこに行っても大歓迎で、お礼のお返しがさらなるお返しを呼び込み、みんなのアイドルになっていく光景がほのぼの和みます。
甘党の魔王やグルメな魔女など人間味あふれるキャラクターの輪が広がっていくコミカルな世界観が楽しい作品です。

(もふもふぺたぺた4選/文=愛咲優詩)

★★★ Excellent!!!

魔女の使い魔である真っ黒な甲斐犬、黒蜜。
彼女には、普通の使い魔にある「空を飛ぶ能力」ではなく「影から影へ瞬間移動する能力」というユニークな力があった。
そんな彼女が魔法の買い物籠をくわえて縦横無尽、日常のお弁当から貴重な限定メニューまでお使いしまくる??? というお話です。

やられました。
発想がユニークです。
黒もふわんこのお使いという日常的な物語が、魔女、使い魔、魔法のアイテム、地獄等、非日常で肉付けされて、真似のできない独特の味わいを醸し出しています。
お話自体はまったりしているのに、何だろう、この不穏さ。
さすが〇〇の方々、黒いよ。
そしてこれは黒蜜ちゃんの出世のお話でもあるように思えるのですが、祝福して良いものか迷いますね……(汗