第7話
いきなり喋り始めた若松君に私は、その場で固まっていたけれども、夏ちゃんのエリザベスが、ピカピカ光りながら回転し始めた。
『ギューイーン!ピッ、ピッ、ピッ相互通信可能なデバイスを確認しました。これより同期します。【Synchronization completed】シンクロ完了しました』
エリザベスカラーから発する音声。
そして夏ちゃんが
『今、若松君のAppl○ Watchとシンクロしてデータが送られてきたけど、若松君ってルナティックの獣人さんが犬に変化してたんだぁ。この前助けた女の子は、若松君のお姉さんの子供で、魔導学者さんもルナティックの人で、若松君のお姉さんの旦那さん?』
Appl○ Watchから
『うん、そうなんだ。向こうで、僕の姉と魔導学者の
彼が恋仲になって娘が出来たんだけれども、向こうは獣人と人のハーフに風当たりが酷くてね。魔導具で上手く人に変化出来る姉は、ほぼ人で産まれた娘を連れて魔導学者の彼と、こちらの世界へ渡って来たんだ。そんな彼等に僕は、チャオチュー○の新作が食べたくて付いて来たんだよ。それと、僕は人化が苦手でね。二足歩行の秋田犬か完全な秋田犬しか出来なくてね、二足歩行バージョンなら喋ったり出来るけどこちらではヤバイでしょ?』
と音声が流れる。
うっ!、チャオチュー○の新作を舐めている二足歩行の喋る秋田犬、見てみたいけど夢に出て来て魘されそう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます