第7話

いきなり喋り始めた若松君に私は、その場で固まっていたけれども、夏ちゃんのエリザベスが、ピカピカ光りながら回転し始めた。

『ギューイーン!ピッ、ピッ、ピッ相互通信可能なデバイスを確認しました。これより同期します。【Synchronization completed】シンクロ完了しました』

エリザベスカラーから発する音声。


そして夏ちゃんが

『今、若松君のAppl○ Watchとシンクロしてデータが送られてきたけど、若松君ってルナティックの獣人さんが犬に変化してたんだぁ。この前助けた女の子は、若松君のお姉さんの子供で、魔導学者さんもルナティックの人で、若松君のお姉さんの旦那さん?』


Appl○ Watchから

『うん、そうなんだ。向こうで、僕の姉と魔導学者の

彼が恋仲になって娘が出来たんだけれども、向こうは獣人と人のハーフに風当たりが酷くてね。魔導具で上手く人に変化出来る姉は、ほぼ人で産まれた娘を連れて魔導学者の彼と、こちらの世界へ渡って来たんだ。そんな彼等に僕は、チャオチュー○の新作が食べたくて付いて来たんだよ。それと、僕は人化が苦手でね。二足歩行の秋田犬か完全な秋田犬しか出来なくてね、二足歩行バージョンなら喋ったり出来るけどこちらではヤバイでしょ?』

と音声が流れる。


うっ!、チャオチュー○の新作を舐めている二足歩行の喋る秋田犬、見てみたいけど夢に出て来て魘されそう。

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