第5話

夏ちゃんに「異世界連れて行って〜」とおねだりすると夏ちゃんが

『異世界に行くには、あるアイテムが必須よ。先ずはペットショップとお菓子屋さんに行かなきゃね』


ペットショップにお菓子屋さん?


私は、家に帰るとガレージの扉を開けて、兄貴のジムニ○に飛び乗った。

夏ちゃんは、私が乗り込もうと開けたドアからスルリと乗り込み助手席にチョコんと座っている。


「夏ちゃん、具体的には何を買うの?場合に寄っては一箇所で安く買えるかもよ?」

『獣人達にはチ○オチュールね、犬用と猫用。人族、エルフ・ドワーフなんかには、チ○コパイね。因みに、チョコパイとチ○オチュールは、通貨としても使えるわよ』

「チョ○パイが通貨?ヤバくない?それって良いの?倫理的に?」

『何でも昔に現れた異世界の賢者さんが、異世界から持って来ていたチョコパ○とチャオチュー○をルナティックで助けて貰った獣人とエルフにあげたら、余りの美味しさに皆んな倒れたそうよ。因みにその賢者さんは、ルナティックに地球の物を少量なら召喚出来たみたいなの』

「チョコパ○とチャオチュー○か、あそこなら両方とも安く買えるわね」


私は、ジムニ○のエンジンを掛けると国道16号沿いにある倉庫へハンドルを切った。



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