第4話

『エ、エリザベスカラーを掴まないでー!秋ちゃん。ギブ、ギブ』

「ご、ごめん、夏ちゃん。でも、異世界への扉だなんて言われて冷静じゃいられないわよ」


『ゴキゴキ』と音を立てながら首を回している夏ちゃん、エリザベスも『ガシャンガシャン』と音を立てて回りながら変形してる。

不思議な光景だ。


『クルンッ』


ん?

今、夏ちゃんの首が顔ごと一回転しなかったか?


『フーッ、気をつけてよね首が取れるかと思ったじゃ無いの、まだ首が据わってないんだから。魔法陣はね、本来は私を治療してくれた魔導学者さんが居た世界【Lunatic】(ルナティック)へ渡る扉になるのよ。でも他の魔法の発動にも使われているから大概の魔法は、使えるわよ』


「ルナティック?ヤバそうな世界ね、大丈夫なの?」

『うん、私の魔石に入っている情報だと、胸に魔石を持っていて凶暴で人を食べる魔獣がいて、獣人とか人や人、以外の種族が多数いる魔法と剣の世界みたいね』

「え〜っ!獣人?モフモフ?♡行きたい・行きたい!♡モフモフ〜、連れて行って〜!ルナティック〜、夏ちゃん〜」

『秋ちゃん、時々、私のお腹に顔を埋めてキモい声で『ぐへへへっ』とか笑ってたけど、変態だったのね・・・』








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る