ファランドールの街
[ファランドールの街]
地下迷宮の上にある城塞都市。ヘイオーン王国の南端にあり、北と東に街の門があります。東側の門から続く道はなだらかな丘を下って迷宮入り口と港町ヨルヨードに通じる道に別れています。
地下迷宮の出現と、迷宮攻略のために領主のブルグラフ伯が冒険者を呼び込んだことにより、冒険者向けの設備が続々と作られました。
- 冒険者ギルドと併設の酒場
- 宿屋
- 冒険者訓練学校
- 教会
- 商店
などです。
※冒険者ギルド、酒場、訓練学校、教会は街に一つだけですが、宿屋や商店は自由に創作していただいて構いません。
◆通貨について
ヘイオーンの通貨は銅貨、銀貨、金貨で
銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚です。
目安として
ギルド登録料→銀貨一枚
宿屋の大部屋→銅貨十枚
宿屋の個室→銀貨一枚
迷宮地下一階で一回戦闘して得られる平均的な金額→(六人パーティとして一人当たり)銅貨五枚
となります。
[町の施設一覧]
〈冒険者ギルドと併設の酒場〉
迷宮に挑む冒険者を統括する組織です。迷宮に入るには、ギルドが発行する冒険者登録証が必要です。登録料は銀貨一枚、訓練学校卒業生は半額になります。
街の大通りに面した大きな二階建ての建物で、一階には冒険者の新規登録やその他の手続きをする事務カウンターと、冒険者同士の情報交換やパーティの勧誘などに使われる酒場があります。また、ギルドに寄せられた依頼が貼り出される掲示板もここにあります。二階は事務所で、原則ギルドの職員以外の立ち入りはできません。
〈宿屋〉
冒険者たちが体を休める第二の家ともいえる場所です。街中に複数存在し、料金やサービスも様々で、銅貨十枚ほどで大部屋での雑魚寝から、銀貨一枚で簡易個室などがあります。駆け出しで宿泊代もままならない冒険者に向けて、無料で納屋や馬小屋を開放しているところもあります。
〈冒険者訓練学校〉
冒険者を志望する人のほとんどが入学する、迷宮探索の基礎を教えてくれる学校です。町の東門を出てすぐのところにあります。
教官はギルドから派遣された元冒険者で、一年間で迷宮の基本的なことから職業ごとの座学と実技の授業が行われ、最後は実際に迷宮での実地授業と卒業試験が行われます(卒業後のギルド登録に必要な銅貨は、だいたいこの実地授業の期間に貯められる)。
卒業試験に合格した生徒は、各能力の採点や性格の評価が記された成績表を渡されます。それを直接パーティに持ち込んだり、ギルドに掲示してもらってパーティの勧誘を待ちます。
特に優秀な生徒は早期に卒業も可能です。
〈教会〉
女神サリヤナを信仰するサリヤナ正教会の建物です。冒険者にも開放されていて、毒や病気の治療、呪いの品物の解呪、そして死者蘇生などでお世話になることでしょう。
また、迷宮内を巡回し、怪我人の救助や死体の回収などを行う部隊も組織しています。彼らは全員が白のサーコートを着ているため、『白の騎士隊』とも呼ばれます。
◆死者蘇生について
寺院に運ばれた死体は、死者蘇生の儀式を試みることができます。ただし成功率は相当に低く、さらに死体の鮮度や状態によっても左右されます。首を落とされたり、全身をこんがり焼かれた死体の蘇生は不可能です。また寿命で亡くなった場合も、蘇生はできません。基本的に蘇生者の生前の宗派は問われませんが、邪教やそれに類するものを信仰していた場合は門前払いを食らう可能性もなくはありません。
〈商店〉
迷宮で手に入れた物品を買い取ったり、薬や呪文の巻物、消耗品などを販売したりしている商店です。大きな店では、呪われた品物が持ち込まれた時のために、教会の司祭が一人常駐しています。
◆巻物
術具店などで売られている、呪文を込めた巻物です。使用者の魔術の技量などを一切問わずに、常に一定の効果を発揮します。一度開けば即座に呪文は発動し、あとはただの白紙の羊皮紙になります。
また、誰でも呪文が使えてしまうという性質上、店に並ぶのは最下級かそれより一つ上くらいまでの巻物しかありません。上位呪文の巻物が欲しい場合は、術具店の術師に直接頼むしかありません。もちろん値段は非常に高価になります。
〈迷宮入り口〉
迷宮の入り口の周囲は、壁で囲われた小さな広場になっていて、何人かの兵士が常駐しており、ここで迷宮への入場と帰還の手続きを行います。もしも受付をせずに迷宮に入って遭難した場合、入場記録が残っていないため騎士隊の派遣も行われません。
〈ブルグラフ家の屋敷〉
ファランドールを治める領主、ブルグラフ家の屋敷です。迷宮の主を討伐した冒険者は、ここで褒賞をもらうことになります。
また、歴代の迷宮の主の遺品や一部、それ以外でも迷宮を騒がせた者のゆかりの品は、屋敷の別邸に収蔵され、年に一回一般公開がされるそうです。
◆収蔵品一覧(随時追加予定)〉
魔術師アンファングの杖とローブ
黄金の獣神の毒爪
白斬りサムライの刀(収蔵後すぐに盗難)
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