第3話

翌朝、髪をしっかり整え、歯を磨き、鏡の前でキメ顔をしてセット完了。いざ学校へ母が「あんたどこ行くの、今日から夏休みじゃないの?」と言われ気がついた。放課後部室に行けばいいかと思っていたら今日から夏休みだった。なら昨日入ると言っておけば良かったのに俺の意気地なし。このまま自分の部屋に戻るのも恥ずかしく、「用事」と適当に返し家を後にした。


苦し紛れに用事と言ったが服装は制服で7時に家を出ているので母にはバレていると思うが母がパートで家を開けるまで学校の辺りをうろついていよう。もしその時にたまたま先輩に会ったら偶然を装って部に入ろうと思っていたが、そんな都合よくなく暑くなって本屋に入ったそこでペルセウス流星群が来るという雑誌が目に入った。入っていれば先輩と一緒に見れたのにと思っていると「昨日の人だよね?」と声をかけらた振り返るとまごうことなき先輩だった。「星に興味あるの?」と言われ少し買い気味に「あります。」と言ってしまった。昨日入らなくて後悔しているので声が大きくなってしまった、落ち着かせ自己紹介をした。「自分は一年の乗岡春樹です。」と言った。すると「春樹くんね、昨日はごめんね無理やり誘って、今度学校で会ったら星見せてあげるよ。」と去ろうとしているので絶対に一緒に流星群見てやると思い、「天文部に見学に行きたいです。」と言った。入ると言えないあたり勇気ねぇなと思っていたが「今日の夜晴れる予報たがら来ない?。」と言われ見学の時に入部すればいいやと、のんきに思った。「まだ時間があるから一回家に帰りなよ。」と言われ、るんるんで家に帰った。


夕方、髪をしっかり整え、歯を磨き、鏡の前でキメ顔をしてセット完了。いざ学校へ、母が「あんたどこ行くの今日から夏休みじゃないの?」と言われ、あれ、こんなこと前にもあったなと思いつつ「用事」と言って家を出た。





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