第25話 新しい生活2

「おはよう!」


 今日は早起き出来ました。まぁルディアちゃんの方が早起きだけどね、いったい何時から起きてるのだろう?キッチンに行くとすでにニゲラくんが居ました。


「おはようミーアちゃんと起きれたんだな」


「おはようニゲラくん、私だってやれば出来るんだよ?」


「そうだね、ミーアも成長したね、そうそう今日からランゼル王子が寮に住むそうだよ。さっきお城の使いの人が荷物を置いていったよ」


「そうなんだ、あと2日で学校始まるし、寮の中も結構賑やかになってきたもんね」


「それよりルディアを説得してくれないかい?俺と王子が相部屋だからってトラップや毒の盛り方を教えてくるんだよ」


「おいおい、それは怖くて住めねぇじゃないか」


 おっと噂をすればランゼル王子ご本人の登場です。


「おはようお兄ちゃん今日から住むんだってね」


「おぉ愛しのミーア、やっとひとつ屋根の下で暮らせるね。ニゲラを追い出して一緒の部屋に住まないかい?」


「おいシスコン変態王子、本当に毒盛るぞ!」


「冗談はこれくらいにして、これからよろしくな」


 新しい生活にお兄ちゃんのランゼル王子が加わりました。


 ◆◇◆◇


 事件が起きたのは翌朝の事でした。

 朝起きてキッチンに行くとそこは血の海でした。

「これはいったい何が起きたの?」


 血の海に倒れるランゼル王子お兄ちゃん、構えた姿のルディアちゃん、天を仰ぐニゲラくん、これは……

 私は優しい笑顔でルディアちゃんの肩を叩く


「ついに殺っちゃたんだね。ルディアちゃん自首しよ、犯した罪は償わないとね」

「違うのミーアちゃん!これは違うの!」

「大丈夫、私はルディアちゃんの味方だよ、死刑は確実だろうけど、精一杯弁護するから」

「ミーアちゃん、ありがとう、わたしの為にありがとう」

 お兄ちゃん、こんなお別れなんて悲しいけど、ルディアちゃんの方が大切なの、また転生したら会おうね。完。



「あー、ミーア、盛り上がっている所すまないが、それトマトスープだからね、ランゼル王子生きてるからね?」


 なぜこのような状況になったのか聞くと、朝ルディアちゃんがキッチンへ行くと前日仕込んでおいたプリンが無くなっていて、そこにお兄ちゃんがやって来たと、犯人発見→殴る→スープ倒れる→私見つける。


「ひどい目に遭ったぜ、言っておくが俺はやってないぞ!」

「犯人はみんなそう言うんです」


 2人のやったやってないの言い争いが始まってしまった。私は正直プリンは惜しいけど、犯人探しはどうでも良いのだけど。


「すいませんでした!」


 入り口から私たち以外の声が聞こえた。


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