第12話 お祭り2

 さて、早速かき氷(イチゴ味)を食べながらお店を見て回ります。氷はお姉ちゃんが供給するお店です。

「美味しいねミーアちゃん!」

 かき氷食べるルディアちゃんマジ天使です。


 まずはトイさんの出店へ

「お!いらっしゃい、好きに見ていきな!」

 商品はペンダント、指輪、ブレスレット、髪飾り、お面、小さい動物の彫り物、ストラップ、お祭り用に安い素材でお求め易い価格設定になっている。

 せっかくなので私はお面を購入した、九尾様のお面?顔だけだとただの狐ですね。

 ルディアちゃんもお面を購入、けどこれ私の顔なんだよねーデフォルトされているけど、なぜにトイさんがそんなものを?

「いや違うぞ、それはお前の兄ちゃんの作品だ、せっかくだから売っておいた」

 お兄ちゃん、いったい何をやっているのかな?


 ……気を取り直して次の店へ、

 普段、洋服や布製品を売っているお店です。

「まぁいらっしゃいませ、気に入ったら買ってってね」

 ここには布を生かした巾着袋、ハンカチ、タオル、ぬいぐるみ、色々置いてあって楽しいな!

「あっ!私これにするねー」

 ルディアちゃんが手に取ったのはぬいぐるみですね。……私の姿をした。

「なぜにこんなものが売られているの?誰が作ったの?」

 店員のおばちゃんは

「いえいえ私もね可愛いけど流石に本人の許可取らないのはどうかと思ったんだけどね、町長がどうしてもって自分の手作りだって言って置いていったのよ」

 お父さん、いったい何をやっているのかな?


 ……気を取り直して、食べ物を食べよう、少しお腹にたまるもの無いかな?

 お肉はまだ早いなー。

「ミーアちゃんあれ食べたいなー」

 ルディアちゃんが指差した先を見ると鉄の型に液を流している?まさかたこ焼き?いや型が丸くないな、たい焼きかな?

「うん、良いよー美味しそうだし」


「はいお待ちどうさま、熱いから気を付けなよ」

「ありが…と…う」

 受け取ったそれは、たこ焼きでもたい焼きでもなく、私の顔の人形焼でした……。

 私は店員のおじさんをガン見した。

「いや違うぞ、俺もなどうかと思ったんだか がな、町長の奥さんが来てな是非ともこれで作って欲しいってな」

 ……美味しくいただきました。

 お母さん、いったい何をやっているのかな?


 さて、さてさて、お兄ちゃん、お父さん、お母さんと来たらお姉ちゃんがやらない訳が無い、探さないと。

「ミーアちゃん大丈夫?みんなミーアちゃんが好きなだけだよ?」

 ルディアちゃんの手を引き、探すお姉ちゃんの手の作品を。

「……見つけた!」

 りんご飴屋さんだ、小さめのりんごを飴で包んだ美味しい物、飴で私の全身像が作られ、中のりんごも別の衣装の全身像が作られている。二段階の芸術性の高い作品だ。

「あのね、ミーアちゃんのお姉さんがね、どうしてもって……」

 私はそれを買い、ルディアちゃんの口に突っ込む。

「むーあちゃん、むあいよ」

 そして、私は肉の串焼きを食った。


 そして、私は家族を集め説教をするのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る