第4話 稼げるかな
「お父さんたのもー」
家に帰り、お父さんの部屋の扉を勢いよく開ける。ルディアちゃんとニゲラくんも一緒だ
「おお!ミーアどうしたんだい?それにルディアとニゲラだね」
「オセロ売りたいの手伝って!」
「まぁまぁ落ち着きなさい、今お菓子を用意するから食べながら話をしよう」
お父さんは仕事用の机から立ち上がりソファの方へ移動する。棚からクッキーを取り出して机に置いてくれる。
「うむ、オセロと言う玩具を作ったので売りたいと?」
「そうなの!絶対ヒットする事間違いないよ、お約束が発動するよ」
「まずは私も遊ばせてもらおうかな?本当に売れそうなら雑貨屋のトイさんに置いてくれるように話をしよう」
ルールを説明して実際に遊んでもらう。お父さんは感心したように頷いている。
「うむ、確かに面白い、ルールも分かりやすく誰でも遊べるだろう、あとは細かい規格を決めれば販売出来るな。材料も木材だし価格も安く抑えられるな。」
さすがお父さん情報処理が早い
「よし、今日はもう遅いので、明日トイさんの所へ行くとしよう。」
「ありがとう!お父さん!」
私はお父さんに飛び付いてお礼を言った。
「ハッハッハッ、ルディアもニゲラも夕飯を食べていくと良い、時間までもう一勝負しようじゃないか」
「残念ですがあなたは仕事を片付けてくださいね」
優しい笑顔のお母さん登場です。
「はい」
お父さん瞬殺です。
◆◇◆◇
翌日、町一番の雑貨屋トイさんの店へ向かいます。まぁ小さい町なので一軒しかありませんけどね。そのぶん品揃えは豊富です。小物から家具まで木製品中心のお店です。手先が器用で自分で作ってるそうです。
「トイさんお邪魔するよ!」
お父さんが声をかけると奥からトイさんが出てきまして。
「おうおう、町長どうしたんだ夫婦喧嘩で椅子でも壊れたかい?」
お父さんより一回り大きいトイさん、190cmくらいはあるかな?通称森のトイさんです。
「いや、今のところ無事に……いやいやうちは夫婦円満の仲良しだよ!」
なるほど、夫婦喧嘩だと椅子壊れるのか。
「とにかく、今日は新商品の相談をしようと思ってね。このニゲラくんが面白い玩具を作ったのでここで売ってもらえたらと相談に来たのだよ」
「ほうほう、新商品か良いね。若いアイデアはどんどん出してくれると嬉しいね。作りがいがあるよ」
早速オセロを見せて説明をします。お父さんと同じように感心したように頷いている。
「ふむふむ、実に面白いな、とりあえず30程作って見よう。行商人にお願いして違う町でも売ってもらおう。」
果たして異世界あるあるのオセロは売れるかな?私も何か作ってお金稼ごうかな?いつか行く旅行費用の足しにしたいし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます