第606話 ノープラン

 伊集院斗馬は追い込まれていた。

 突然、世界の崩壊などと聞かされ慌てて妹にキスをしたが、この後についてはノープランだ。

 さぁ、この後はどうする?

 さすがにこれ以上進むのはどうかと思うし‥。

 ん?

 そもそも何で妹にキスしているのだ??

 ん?

 そもそも妹っていたかなぁ‥。


 う〜ん、何か思い出せそうな気がするんだけどなぁ‥。


「んっ‥」


 妹が小さく声をあげると俺の口内に舌が侵入してくる。


 う゛ぅ゛


 これは激しい‥。


 最初は俺にキスをされ目を丸くして驚いていた妹だが、落ち着いたのか今度は積極的に舌を入れてきた。


 妹の舌が俺を蹂躙する。


 お互いの唾液で口元はベタベタだ。


 妹が俺の頭を掴むと、さらに口の奥を責めてくる。


 ヤバい、さすがに激しすぎる。


 俺は一旦落ち着こうと、妹を引き剥がしにかかる。


 クッ


 いくら力を込めてもびくともしない。


 いやいやいや、男の俺が本気出しても1ミリも動かないなんて‥。


 それにしても、このキスいつまで続くんだろう。


 ・

 ・

 ・


「ふぅ‥、とりあえず世界の崩壊は防ぐことが出来ました。

 いやぁ、危なかった。

 あと少し遅ければ、私も消されていたでしょう‥。

 さて、この後はどうしましょうか‥。

 時間を止め、100年ぐらいキスさせておきましょうかね。」


 サブ最高神は斗馬と最高神のキスを眺めながら、対策を考え始めるのであった。

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