第371話 謎の人物


扉を開けるとそこにフェリス王女が立っていた。


ギィー


とりあえず扉を閉めてみた。


バン!


扉が力強く開けられる。


いや、開けられたのではない蹴破られたのだ。


あーあー扉壊しちゃった。


「酷い人ね、扉を閉めるなんて‥。」

「悲しいです。」


そこには怖い笑顔のフェリス王女が立っていた。


もう扉を閉める事は出来ない。


「どうぞ。」


選択肢はなかった。


フェリス王女は静かに部屋に入ってくる。


ん?


よく見るとフェリス王女と一緒に黒ずくめの人間が部屋に入ってくる。


思わずフェリス王女ではなく背後の人物に目がいってしまう。


フェリス王女は俺の視線に気がついて口を開く。


「彼女は外で貴方を狙撃した私直属のアサシンメイドよ。

 まぁ、私には何もしないから安心して。」

「彼女は私のお友達よ。

 仲良くしてあげてね。」


情報量が多くて何から突っ込んでいいのか困るのであった。

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