第370話 ブラック


フェリス王女と結婚する流れになったからといっても、城壁の修理をするのは決定事項であった。


騒動あってからも黙々とテリトリスをこなしていた。


辺りが暗くなったから作業は中止かと期待したが、篝火を用意してくれたので中止になる事はなかった。


え?

夜通しさせるつもり!?


ブラックな環境に震えがくるのであった。


「今日はこれぐらいにしましょう!」


フェリス王女の鶴の一声で今日の作業は終わりを迎えた。


ありがとう、フェリス王女。



「バスで寝たかったのになぁ‥」


ついつい愚痴が出てしまう。


今日の作業が終わったのでバスに戻りたかったが、王様から呼び出されたりして結局お城に泊まる事に‥


まぁ、狙撃の件もあるから仕方がないけど‥


王様が用意してくれた部屋のベッドに寝転がってアリア達の事を考えていた。


すると扉がノックされる。


ん?

こんな時間に誰だ??


まぁ、お城で襲われるとは思えないのでとりあえず扉を開ける。


「邪魔するわ。」

「こんばんは。」


フェリス王女が現れるのであった。

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