第149話 テンプレ


斗馬はゆっくりとバスを走らせる。


目的地のソトの街までは、今の速度だと4時間ぐらいの道のりだ。


女神の魔改造のせいで出そうと思えば1,000キロを超えるようだが、そんな速度を出す気はない。


大好きなバスを運転出来るのだ、なるべく長く乗りたいので自ずと速度は遅くなる。


その速度のおかげであれだけ騒いでいたイスカとアリアは夢の中だ。

サバルに関しては座席に座ったら即落ちだった。


斗馬が3人の寝息が聞こえる静かな時間を楽しんでいると急にナビに警告の赤文字が表示される。


咄嗟の事で危うく急ブレーキを踏みそうになるが、何とかゆっくり止まる事に成功する。


すぐに振り返って3人を確認するが、起きた様子はなかった。


「ふぅ〜。」


斗馬が一息つくと葵さんから状況の説明が始まる。


「この先で馬車が盗賊に襲われているようです。」


え?また?

何で異世界物って日常茶飯事のように盗賊でるかな?


治安悪すぎ!

もう国王とか何をしてるのか‥。


ため息を付きつつ対応について葵さんと話し合うのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る