第150話 退治
「葵さん、詳しい情報を教えて!」
治安の悪さを嘆いても何も始まらない、やれる事をやろうと思う事にする。
「盗賊が襲ってるのは商人の馬車のようです。
護衛もいるようですが分が悪い感じです。」
毎回この流れだ。
護衛も毎回やられてる‥。
護衛が弱いのか、盗賊が強いのか不思議でならない。
「助けますか?」
葵さんは答えがわかってる癖に聞いてくる。
「もちろん助けるよ。
目の前の不幸な人を見過ごせるような人間にはなりたく無い!」
俺はアクセルを少しだけ踏み込む。
「そう言うと思ってました。
いい感じに盗賊が一ヶ所に集まってます。
一気にやって下さい。」
葵さんから物騒な指令が出る。
ちょっと顔が怖かったのは忘れる事にする。
盗賊達は商人達を追い詰めてゲラゲラ笑っていた。
バスが近くまで近づいているのに気がついてなかったようだ。
俺は躊躇なく盗賊達をバスで轢くのであった。
ドゴッ!
鈍い音が響き渡る。
盗賊達は数十メートル吹き飛ばされて地面に転がっている。
盗賊達を轢いた罪悪感は特になかった。
それよりもバスをまた違う目的で使った事に心を痛めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます