第113話 プロポーズ1
葵さんのお陰で場が和らいだのもあって落ち着くことが出来た。
「助けてくれてありがとう。
何年も続いていた痛みも治まって身体が軽いよ。」
アリアが改めてお礼を言ってくる。
「俺の力ではないよ。
女神様と葵さんのお陰だ。」
俺は何も手伝ってないのでお礼を言われる立場にないと思っていた。
「そんな事ないですよ!
臓器移植は斗馬さんの同意があったから出来たのです。
そもそもこの治療施設が使えるのは斗馬さんが女神様に気に入られたからですよ。
今回の事は斗馬さんがいなかったらなし得ていません。
だからもっと胸を張ってください!!」
葵さんに励まされてしまう。
まぁ、かなり他力本願であるが少しでもアリアのために慣れてよかったと思えた。
その後、今後について話すことになった。
「ワレは命許す限り、其方について行こうと思う。」
言葉を発した後にアリアが考え込んでしまう。
「すまぬ。
言い方を間違えた‥。
ワレも妻に迎えてくれ‥。」
アリアが照れながらプロポーズしてくる。
余りのギャップに言葉を失う。
「へ、返事を聞かせてくれ。
ワレとは嫌か?」
アリアが目を潤ませながら訴えかけてくる。
「とんでもない!
け、結婚しよう!!」
俺は即答するのであった。
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