第114話 プロポーズ2
俺の返事を聞いて嬉し涙を流してくれるアリア。それを見て無性に抱きしめたくなってしまう。
俺がアリアを抱きしめようとすると突然それを遮るものが現れる。
「ちょっと待った!!」
葵さんだ。
「なに、良い雰囲気出してるんですか!!
わたしも居ますけど!
忘れ去るとか酷くないですか!!!」
葵さんがかなり怒ったいる。
「いやぁ‥
忘れたわけではないのですが‥。」
俺は返答に困ってしまう。
「モブ扱いされてショックでした。」
葵さんは今度は怒りから悲しみの表情に変わった。
何か忙しい人だ。
「それより、私も結婚しますから。」
葵さんがさらりと爆弾発言をする。
「えっ、何で?」
思わず本音が出てしまう。
「何が『何で?』ですか!!
この流れだと私も妻に迎える流れですよね??」
え?
そんな流れじゃなかったけど‥。
「私の事、嫌いですか?」
葵さんの勢いを殺せない。
「嫌いじゃないです。
どちらかと言うと好きです。」
あえて『どちらかと言うと』をつけてやんわりLOVEではないことを伝える。
「ほら、好きじゃないですか?
じゃ〜結婚しましょう!」
いや、『じゃ〜』じゃないですよ!
そんなんで結婚するわけないよね?
「まさか断ったりしないですよね?
アリアさんを治療したの誰ですかね?
今後も治療して欲しいですよね?」
ここにきて葵さんが脅しにかかる。
さすがにここでNOとは言えないよね。
「ヨシ、反論ないですね。
それでは私も今日から妻になりますから。
今後のも宜しくお願いします。」
終始、葵さんのペースで結婚までさせられるのであった。
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