第68話 依頼
「よし、バスに乗ろう!」
城を出た俺は嬉しくなって思わず叫んでしまう。
城の目の前でバスを出そうとして同行しているソフィアさんに止められてしまった。
とにかく早く運転したいので街の外を目指す。
早歩きで街を移動しているとソフィアさんに声をかけられる。
「せっかく冒険者になっているのですから何か依頼を受けませんか?」
確かに言われてみると冒険にも興味があったので冒険者ギルドを目標に変更する。
数分歩くと冒険者ギルドが目に見えてくる。
大きな盾と剣のマークのある建物で、二階建てでかなり大きな造りをしている。
扉を開けると沢山の冒険者と冒険者ギルドの職員がいて賑やかだ。
ソフィアさんの案内で依頼書が貼ってあるボードを目指す。
ボードはランク毎に用意されていて、俺は一番下のランクのFだ。
沢山依頼書があるが一番下のランクなので掃除やお手伝いなどの依頼ばかりだ。
うーん、街中の依頼ばかりだ。
これだとバスが運転出来ない‥。
良さそうな依頼がないので困っていると、ふとフリーのボードが目に入ってくる。
フリーとは誰でも受けられる依頼である。
何か感じるものがあったのでフリーのボードに向かう。
天空の城の捜索、火山の調査、新薬の実験体などの怪しい依頼がゴロゴロしている。
その中で面白そうな依頼が目に入ってしまう。
エルフの村への手紙を届ける依頼だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます