第11話●2021年8月9日 オリンピックの開会式・閉会式
台風9号、10号のせいか、北海道は暑さが緩和されて過ごしやすくなってきている。
災害に遭われている地区には心よりお見舞い申し上げます。
向こうの世界の日本の「ミヤネ屋」を中心とする読売テレビのバイオテロは犯人があえて自分たちの事件としてハッキリさせるためにわざわざ南米よりラムダ株を取り寄せて、国内初めてのラムダ株のクラスターとなった。
被害を受けた読売テレビは「GPSチョーカーライト」を大量に購入して、社員の感染者、家族、濃厚接触者、通ったジム・飲食店等にまで配れる分を社員全員分用意して配った。
「GPSチョーカーライト」は「GPSチョーカー」のように取り外しにくい仕組みとかは作られておらず、むしろ簡単に外せて重さも軽くなっているが、直接通信ができるコントロール機能からブルートゥースとWi-Fiに切り替えられ、スマホに直接データが送られて個人の選択でデータセンターに送られるという仕組みになった。
もともと、「GPSチョーカーライト」はコロナ後の販売を考えていたため、体温計の他に外部温度計とセンサーも増えているし、バイブレーター機能も付いている。
これらは熱中症対策の商品としても使え、熱中症の症状が出る前にバイブレーターでお知らせできる商品だった。
「GPSチョーカーライト」を配ったお陰で感染者候補が割り出され、バイオテロのラムダ株は終息に向かいつつある。
「GPSチョーカーライト」は完売、ウォーターサーバーは一時的に撤去する会社が増えた。
ちなみに「GPSチョーカー」は選手、大会関係者、1万2千人から回収され、「GPSチョーカーライト」をお土産として個人のコロナ対策アプリとアスリートとしての身体管理アプリ、熱中症等の体調管理アプリが用意されて1番のお土産となったと言われている。
回収された「GPSチョーカー」は消毒され、新たな入国者のために再利用される形になる。
一時は個人の自由の束縛とメディアに叩かれていた「GPSチョーカー」だが、オリンピック成功、変異ウィルスへの防御、コロナ発症時の速やかな対応と安心の象徴となっていた。
こちらと向こうのオリンピック開会式と閉会式は派手さが違うという一言に尽きる。
一方のこちらは何とかまわりの反対を押し切って強引に開催した感が強いが、向こうは早めの準備と技術大国の再起を賭けた式典となっている差だろう。
いくつかの演目は同じだし、新しい技術として向こうの世界の日本で登場したのはアマテラスという高々度太陽光発電飛行母艦とインテルと大学ベンチャーとトヨタが七色バルーンドローンを開発した。
いままでインテルは白の4枚プロペラドローンを使っていたがインテルは今回は複数のドローンの移動と発色をコントロール、大学ベンチャーが開発した丸いボール上の風船型のドローンの内部に8色の発色LEDを入れて、トヨタが水素による浮遊と6方向移動推進器の開発を行った。
開会式では子供達がビーチバレーボールの大きさの8色バルーンドローン持って手を離し空へと浮かべる、バルーンドローンは回りながら会場外へと飛んでいき、すでに待機していたバルーンドローンと合流して、5色カラーでオリンピックマークを表示した。
閉会式では日本の国旗からフランスの国旗へのパリオリンピックの引き継ぎが上空で行われた。
8色バルーンドローンそのものは数的にギリギリの数で何とか間に合わせたという感じだが数が揃えば上空に空中テレビジョンが可能で今後の大型イベントで必要なものとなった。
アマテラスは2019年に高々度太陽光発電飛行船から高々度太陽光発電飛行母艦へと改装された。
民主党、小沢内閣時に作られたエコエネルギー振興財団から開発が進められて札幌・東京・福岡の上空に三基浮かんで内、2基が高々度太陽光発電飛行母艦へと改装された。
高々度太陽光発電飛行母艦とは電気で動くEV飛行機を着陸させ、太陽光で充電したバッテリーを交換して次の母艦へ向かう、空の上の自家発電飛行場である。
空の上の飛行場を使うことにより物流改革を進めようとされている。
このアマテラスをオリンピックの開会式では高度12,000フィートまで下げて、8機の自衛隊のブルーインパルスにより事前にスモークを開会式会場とアマテラスの間に引いて、アマテラスから巨大なスポットライトが開会式会場に当てられた。
遠くからでも見える光の柱が開会式会場に30秒間注がれた。
会場は昼と同じ様な明るさになり、東京スカイツリーから見た映像が映し出され、富士山から見た映像が映し出され、札幌の藻岩山から見た映像が映し出された。
向こうの世界の日本では#コロニーレーザーとか#天啓とかのワードがランクインした。
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この物語はフィクションです。実在する人物、団体、事件等とは一切関係がありません。
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