第12話●2021年8月12日 オリンピック、アーカイブ放送
こちらの世界では8月11日に1回目のモデルナワクチン接種を行ってきました。
1回目のワクチンから腕が一週間以上痛い人と2,3日で終わる人との差で考察がありましたので自分の身体で実験してみました。
その他に事前に準備もしていました。
当日は朝からポカリスエットを用意して500mlをまず飲んで会場に行き、ワクチン接種を終えて家に帰ったら、夕食後に腕を高く上げると痛みが少しあるので、解熱・痛み止めのカロナールを1錠飲みました。
カロナールは市販薬ではなく、調剤薬ですのでいまならワクチン接種するための痛み止めを処方して下さいというとカロナールを手に入れることが出来ます。
一週間以上痛い人と言っていた人の行動を見ると太っているのと寝相が悪いという共通点がありました。
ワクチン接種をすると触らず、揉まないでくださいと必ず言われますし、会場のあちこちに書かれています。
そこで思いつくのは初日にワクチンを打った腕で寝返りを打たないということではないかと思います。
ワクチン接種した腕の方を下に寝返りすると腕を揉むのと同じ効果があり、痛みが引きにくくなるのではと思いました。
その方法で過ごしてみると2日目には腕を上げても痛みは無くなりました。
さて、向こうの世界ですが8月8日に閉会式が終了して8月10日にはオリンピックアーカイブのインターネット視聴も、VR視聴一時中断する事になりました。
8月20日より1ヶ月単位のサブスクリプション的な視聴が始まります。
これにより赤字オリンピックから黒字オリンピックへと変わり、旧放送メディアの放送権への利益の再分配も始まります。
ただし、今問題なのは中国の海賊版問題で中国国内ではオリンピックアーカイブから抜き出した動画を格安で再販売しているDVDやインターネット上のサイトが横行していて海賊版天国になっている。
IOCと東京オリンピック委員会は中国に対してパラリンピックまでに全摘発をして壊滅しないとオリンピックアーカイブも、パラリンピックのインターネット視聴もVR視聴も中国へは流さないと通達した。
オリンピックを使って著作権問題を明確にするため、中国以外の各国に対しても要請した。
中国はまだ返答を出していないが次の北京オリンピックで今回のシステムが単独で作れるかというと、GAFAMの技術力の差を思い知ることになった。
今回のアーカイブデータは一放送局の数年分の番組全データに匹敵する量となっていた。
パラリンピックのHPV(ホームパブリックビューイング)のエキサイティングフォロワーの募集が始まった。
エキサイティングフォロワーには利益の一部がもらえる形になっているので地味なパラリンピックも盛り上がりが期待できた。
インターネット視聴、VR視聴では当初2億人の視聴を見込んでいたが、終了すると8億人が有料視聴し、アーカイブも期待できた。
さらに収益としてはオリンピックグッズのオーダー発注をAmazonでは行って、メダルが決まった瞬間から選手の顔やポーズのTシャツやマグカップの注文をFire TV HPV Stick 4Kで請け負い世界各国に販売していた。
AmazonはHPVの時点で織り込んでいたため、Fire TV HPV Stick 4Kの音声アシスト、アレクサを使った音声とリモコンで簡単に購入できる仕組みが他のネット販売に大きく差を付ける形となった。
こちらの世界の管総理の対応は相変わらず、のらりくらりだがオリンピックを契機にこちらの世界の感染者数に近づきつつある。
東京も一時の14,000人から5,500と減少が続いている。
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この物語はフィクションです。実在する人物、団体、事件等とは一切関係がありません。
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