第一章 善と悪の混沌
宇宙の消滅が起きていた。
その数が増えだしたのだ。
「何が、起こっているんだ?」
「宇宙が仲間が死んでゆく」
ブラックホールと共存した、暗黒宇宙。
その暗黒宇宙がほかの星を殺し始めたのだ。
自分の中にあるブラックホールをほかの宇宙に注入し始めたのだ。
注入された宇宙は苦しみ、叫んだ。
「何をするんだ、何故、僕にブラックホールを入れるんだ!」
暗黒宇宙は答えた。
「楽しいよー 宇宙を殺すのが楽しいよー」
暗黒宇宙は殺しが楽しかった。
善も悪もないんだ、何が正しいのか間違っているのかそんな基準がないんだ。
殺しが悪いなんて誰も決めてない。
「殺すのなんて、死なんて、なんて素晴らしいんだ!」
暗黒宇宙はほかの宇宙を殺すのがやめられない。
ブラックホールを含んだことにより精神が汚れてしまったのだ。
一種の病気だった。
暗黒宇宙は増えていった。
このままでいいのか! このままで……
光があった、光は闇に負けなかった。
立ち上がった宇宙たち、
光と闇の戦いが始まった。
光は強かった、光の力で宇宙を昇華させたのだ。
しかし、闇が優勢になっていった……
光は負けなかったのだが、闇の側の数が増えていったのだ。
光が闇の方に落ちて行ってしまう。
光の側が闇に取り込まれてしまう。
このままでは光は負けてしまう。
光が、光が、この光が。
しかしここで、奇妙なことが起き始めた。
ブラックホールが巨大になりすぎたのだ。
ブラックホールが自分自身の質量で自分を飲み込んでしまう。
闇は闇自身でつぶれてしまった。
光は勝利した。
光は闇に負けなかった。
しかし、この世界は不安定だった。
宇宙は永遠ではなかったのだ。
その日は近づいていた。
世界の終わりが……
光は勝利した。
でも、光は永遠ではなかったのだ。
つかの間の平和。
しかし、世界の終わりが始まったのだ。
時空間が壊れだした。
8次元に巨大な亀裂がはしる。
折れ曲がるX軸、Y軸、Z軸。
ドミノ倒しのように崩壊する7次元、6次元、5次元。
神よ! 神はいないのか!
宇宙は終わったのだ。
世界は終わったのだ。
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