第7話 ペナルティ

お昼時


叱られ組で仲良く食べることとなった。

香久山さんの要望で案内がてら食堂で食べることになった。

「災難だったね。」


「そうだな」

「香久山さんが話しかけてこなかったら怒られなかったけどな」 


「ごめんってば~」

「許してっ!片瀬君」


こいつ、上目遣いしてきやがった。

せこい。大体女子はみんなこれで許されている。

おかしいと思わないかぃ?男性の諸君よ。

我々男がそれをやっても気持ち悪いとしか言われようがない。

許されるのは、せいぜい男の娘くらいだ。

不平等極まりない。抗議するぞ、まったく。



「食べ終わったし、そろそろ行こっか」

「そうだな」


  ~~        ~~~        ~~



「失礼します」


「来たか。少し待っててくれ」


「わかりました~」


昼休みの先生達って、こんな忙しそうなものなのか。

昼休みまで献上とは、損な仕事だな。いや、感謝すべきなのか。


「悪いな」

「本題に入ろう。まずは君たちのペナルティについてだ」

「君たち2人は明日の昼から模試を受けてもらう。これは来年から利用する会社の模試のプレテストだ。各クラス2名ずつ選ばれる。私のクラスからは片瀬と誰かやらかした人にしようと思っていたのだ」


おいおい、まじか。


「なんで俺だけ確定なんですか?」


「それは君の行いがひどいからだよ。わかりきったことを聞くな」

「香久山さんもいいかい?受けてくれると助かるのだが」


「わかりました」


「感謝する。礼と言っちゃなんだ、成績の良かった方に褒美をあげよう」

「あまり期待はしないでくれよ」

「それと、片瀬は昨日のペナルティの件だ。」

「君には香久山さんの手助けをしてやってほしい。長い期間とは言わない。ひとまず一学期までとしよう。」

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