2 霧の中で裂かれる者たち(架空小説)

 前回のはどちらかというとファンタジー色が強くなってしまった感が否めないが。それもまたよし、ということで。


 今回はホラーに挑戦してみたいと思う。

 ホラーはねえ、ホラーコメディしか書いたことないのだよ。


 俺のイメージするホラーというのは、やっぱり濃霧系だと思うの。

 パニックものになるとちょっとイメージと違うかな。

 そんなわけで、今回も適当に考えてみましょう。


タイトル:霧の中で裂かれる者たち

あらすじ:その日、○○街では前代未聞の濃霧が立ち込めていた。

 午前7:00 警笛と共に駅には断末魔の叫び声が響き渡る。

 それを皮切りに、次々と濃霧の中で襲われる人々。


 主人公は、その街にたまたま立ち寄った軍人であった。

 TVのニュースを観ていると突然リポーターが濃霧に連れ込まれ、叫び声と共に血しぶきが。彼はこの事件を解明すべく、街へ飛び出す。

 果たして彼はこの事件を解決できるのか。

 生きて帰れるのだろうか?


 こんな感じでいかがでしょう。

 さて書き出し……いってみますか。


書き出し:


 ××××年××月××日 AM5:29


 濃霧の中を一台の列車が慎重に進み続けていた。

 光の先は真っ白な空間。一寸先は闇と同等だと運転手は感じていた。

 何故こんな日に列車を走らせなければならないのか。

 一つ前の駅では晴れていたのに。

 何とか駅へ辿り着くも、ホームは真っ白だった。


 こんな濃霧は五十八年生きてきた中で初めてだ。

 何かが起きそうな予感を覚えながら、運転手は駅長室へ。

 彼がドアに手をかけた時、何か嫌な予感がして後ろを振り返る。

 濃霧はまるで生き物のように、彼にゆっくりと近づいていたのだった。



 この後は7:00かな。

 ホラーを書いているとなんだか後ろを振り返りたくなりませんか?

 人と言うのは得体の知れないものに恐怖を抱くものだと思います。

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