カワセミセナと奇跡の翡翠  第四話 ユカリ

イラ達は、かつてないほどの恐怖に襲われていました。しかし、イラ達が取りこんでいる、霊のマナを使いこなすには、恐怖の気持ちを捨てなければなりません。皆、そのことは、わかってはいましたが、恐怖は隠しきれません。そんな時、


             パリーン


急にマイクロコントロールが割れました。


イラ「ユカリ…。」


そこには、七人もの人がいました。その人達は、イラの引っ越す前の友達

です。


ユカリ「ちょっと遅くなっちゃった。」


異次元博幻卿(はくげんきょう)出身の、ユカリ、ヤレン、ルキと、イラの弟のミク、イラの級友ミキ、アイナ、リンです。


シモ(イラのお父さん)「イラ!」


セナ「なんか急に仲間がふえたね。」


イア「、、、うん。」


ミサ「まぁ、紅の炎は見つからなかったけど、一回もどりましょ。」    


          * * *


セナ達は、一度家に戻って、ユカリ達に事の次第を話しました。


ミク「そんなことが…。」


シイ「そうなんですよ。」


その時、見張りをしていたヤレンが飛び込んできました。


ヤレン「みんな外にきて!」


外に行くと、ヤレンが上を指しました。空は夕焼けに染まっていましたが、オレンジではありません。紅色、紅の色です。そう、これこそが、紅の炎なのです。シュウがむやみやたらに木の棒をふりまわしていると、なんとその炎が先について、紅の松明となりました。


アイナ「これで紅の炎ゲットと。」


紅の炎は、月より明るくまわりを照らしていました。


イア「月…思い出した!」


パール「なにを?」


イア「最後の一文!純白の玉が月と重なるとき、だった!」


ルキ「ナイス!」


          ざっざっざっ


セナ「何の足音?」


          ざっざっざっ


ミキ「これは…。」


そう、サグイが総勢力をあげて、攻めてきたのです!

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