カワセミセナと奇跡の翡翠  第三話 レイラとキルマ

セナ「じゃあ、くじ引きの結果だけど・・・私とイラとイアとシュウとお母

さんが、紅の炎を探して、残りの人がここを守るってことでいいよね?」


全員「もちろん!」


セナ「よし!行こう!」


しばらく歩くと前にお昼ごはんを食べた森に出ました。


シュウ「いや~懐かしいねぇ。」


イア「もうかれこれ一年だもんね。」


イラ「ねぇ、やみくもに歩くのもなんだし、ここらへんで軽く昼食にしようよ。」


シュウ「一年前みたいに?・・いや、前は二人はいなかったか。」


そして、一年前のように、木の実を集めて昼食にした後、これまた一年前

のように、集会をはじめました。


イア「それでさぁ、奇跡の翡翠の伝説に、あともう一文あったような気がするんだけど・・。」


ミサ「どんな?」


イア「奇跡の翡翠の伝説は正式名称は三種の神器で、たしか「奇跡の翡翠が皆を照らすものと合い、紅の炎が奇跡の翡翠とともに空を照らし、なんちゃらがなんちゃらと合いし時、デンの一軍を滅殺できる。だった気がするんだけどなぁ。」


ミサ「ふ~ん。」


イラ「皆を照らすものって太陽のことだよね・・奇跡の翡翠が太陽と合う?」


シュウ「よくわからん。」


セナ「とりあえず夕暮れまではこのあたり一帯を探して、何も見つからなければ一回戻ろう。」


全員「うん。」

            


            * * *


セナ「う~ん、ないなあ。」


イア「はぁ。もうすぐ夕暮れだよ。」


ミサ「まぁまぁ。あそこに人もいるし、もう少し頑張ろうよ。・・・え⁉」


そこには、どうどうと、一人のオオワシがたたずんでいました。


シュウ「イラ、あれだれか知らない?」


イラ「どこかで見たような・・って、お父さん!」


その人は、まぎれもない、イラのお父さんでした。しかし、急に、イラのお父さんは、イラに回し蹴りを入れたのです。


イア「なっっ!」


セナ「あれは‥。」


みんなの視線はイラ…ではなく、イラのお父さんの頭にくぎ付けになりました。


ミサ「マイクロコントロール‥。」


マイクロコントロール。脳に侵害し、じわじわと精神を侵す石。頭に寄生し、デンの思いのままになってしまう。頭からコアのように突き出ている石を破壊すれば、そのマインドコントロールは威力を失う。


イラ「ここで使うことになるとはね。セナ!イア!手伝って!」


イア「なにを?」


イラ「心を通わせる。そして3身1霊にする。」


???「無理だよ。親霊度数が低すぎる。」


???「まあ一人は十分だけどね。」


イラ「レイラ!キルマ!」


二人はイラの文通相手です。


シュウ「だれ?」


セナ「知ってる!パールさんの神社でお手伝いしてる人だ!」


シュウ「パールさんって巫女だったの⁉」


イア「そうだよ。」


イラ「じゃあ、いつものやるよ!」

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