第七話立ち上がれ戦士達

僕らは一旦学園に戻った

戻る途中

色々な人達が悲しみに暮れていた

「お母さーん!どこー!!」

母を亡くした子の様だ

学園の敷地内にある寮、僕の部屋に集まった

「クソ!歯が立たなかった…」

「私達のエレメントバーストでも傷一つつけられなかった…」

「もうダメかも」

3人は意気消沈してるが1人はまだ光を持っていた


「2日で何が出来る…考えろ、まだ諦めちゃいけないんだ」

エクだ

この中で唯一まだエクは諦めていなかった


「おいエクまだ諦めてないのか?お前もみただろあの圧倒的差」

「見たよ!僕だって諦めたいって思った!けど!ここに戻ってくる途中に見ただろ!悲しむ人たちを!!」


「いやでも…」


ガレティアが口を開く

「なぁ、僕たちは何の為に魔法を練習した?ナザ爺になんて言われてきた?忘れたのか?」


「魔法は人のために有るんじゃ無い、人は魔法を神や精霊様達に借りているんだ、魔法はいつも人を笑顔にする為に使わなければならない」


いつもナザ爺に言われてきた言葉だ


「僕はあんな奴の為にこれ以上誰かが悲しむ顔を見たく無い!皆んなに笑顔でいて欲しい!!この願いがどれだけ強欲で自分勝手かわかってる!!けど!ディスと会って分かった!やっぱり笑顔が良いって!!!」


「エク…」

「僕らが出来るのは通常通りの事だけだけど」

「まぁ傷も深いし今日は早く寝て明日の特訓に備えよう」


各々自分の部屋に戻ったあと僕はナザ爺に連絡をした


「ナザ爺、頼んでた物は出来た?」

「おぉあれか、出来ておる。今からそっちに送るから待ちなさい」


そう言われると机の上に一本の剣が現れた

僕は鞘から剣を抜いた

綺麗な刃それでいて軽い、まさしく僕の注文通りだ


「どうじゃ良いじゃろ?結構大変だったんじゃぞ?刀身にはオリハルコンと星のかけらを使っておるお前の要望通りじゃ」

「すごい良い!因みにナザ爺この剣の名前は?」

「んーそうじゃな魔族に対抗する剣『聖剣-月-』ってのはどうじゃ?」

「『聖剣-月-』良い名前!有難うナザ爺!」

「言い忘れてたんじゃが、その剣は2本で本領発揮つまり互いになっておる、もう一本はもう少しで出来上がるからもう少し待っとくんじゃ」


だが僕は知っていたこの剣が有っても今の僕には使いこなせないと…

次の日特訓にエク顔を出さなかった

「エク遅いなぁ、昨日はああ言ってたけど…」

「部屋に呼びに行ったが返事が無かった」

「でもエクが居なくても私たちは特訓を続けるしか無いね」

この二日間エクは一回も特訓には行かなかったので有る

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