使えない

部下2「この話は商談に使えそうですね」

部下1「あぁ、この前の案件にも繋がるかもな。後でもう少し詳しく掘り下げてくれるか?」

部下2「はい」

上司「早く次の売り上げ達成状況の資料を配れ」

部下1「えっ、今日はもうこれで終わりじゃ」

上司「何を言っている!追加で資料を用意するよう昨日、机にメモ置いておいたじゃないか」

部下1「そんな」

上司「ったく使えないな」

部下1「すみません」

部下2「あの、資料ってこちらですか」

上司「おお!やっぱり君は新人なのに優秀だなぁ」

部下2「ありがとうございます。スライドも修正しておきましてので」

社長「こほん、大丈夫かね」

上司「社長!申し訳ございません、すぐに用意致しますので」

部下1「申し訳ございません」

社長「いや大丈夫なら良いんだ」

部下1「どうぞ」

社長「ありがとう」

上司「それでは発表させていただきます」

部下1「あれ、この資料、間違ってない?」

部下2「大丈夫ですよ」

上司「2ページ目は人員整理……あっ!失礼いたしました、スライドが間違っていましたようでこちらは無視していただけると」

社長「いいや、合っているよ」

上司「何をおっしゃっているのですか」

社長「部下をきちんと使えない人間は会社としても使えない。君の降格処分について話そうじゃないか。さて、二人共、上司として彼はどう?」

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