そして(童貞同盟から)誰もいなくなった
A「俺の息子がついに自転車に乗れたんだよ」
B「おめでとう!」
C「え、結婚していたの」
D「そこからかよ」
E「こいつ、童貞同盟なんて言って俺らと仲良くしていたくせに自分はちゃっかり彼女作って大学卒業と共に結婚していたんだよ」
C「童貞同盟なんて俺知らない……」
E「ごめん」
A「まだ補助輪は外せないんだけどさ、嬉しそうに公園走り回っているのを見ると自然と涙が出てくるよね」
E「お前昔から涙もろかったもんなぁ」
B「いや、俺もやっぱり娘がパパって口にしたときは泣いたし気持ち分かるよ」
C「お前まで結婚していたの」
B「何を今更。実は俺も童貞同盟、なんて言いながら彼女がいて就職して少ししたら結婚しちゃいましたー!」
E「二人とも羨ましいよ。あー、俺今度プロポーズするつもりなんだよね」
A「もしかして」
E「そう!テニス部のマドンナだった子!高校卒業前に告白したら友達からねって言われて気づいたら曖昧な関係のままここまで来ちゃってさ。だから思い切ってプロポーズしちゃおうかと」
C「え、彼女って他校に彼氏がいるとか噂が流れていたような」
B「高嶺の花だったからな。色々噂が飛んでいたよな」
C「僕の初恋……」
E「ごめん」
C「ううん、お幸せに……」
D「まぁ落ち込むなよ!俺も彼女いなくてさ、さみしい夜を過ごしているわけ」
C「同士よ!」
D「女って何考えているかわかんないじゃん?足の引っ張り合いとか見ちゃって怖くて」
C「うん!本当に怖いよね!面倒くさいし」
D「そうそう。女にモテたいと思って頑張ったけどホストなんかやるもんじゃないね。毎晩女を抱こうが好きでもない相手だとさみしいことには変わらないよ」
C「やっぱり童貞は僕だけでしたー!」
D「そういうわけで俺ゲイになったんだよね」
C「えっ」
D「好きです、付き合って……いや、結婚してください」
C「えっ」
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