第4話
シルフィを出て日が暮れるまで歩く。
デールラント魔国とクオーツ王国の間、丁度街道がけもの道に変わる前の道の端で本日は休むことにした3人。
「明日は、森の中継まで行く。オークの群れがここの川沿いの瓦礫で巣を作ってると言う報告だから、数と立地を確認。日が落ちかけの夕方奇襲する。」
夕方奇襲するのは、オークにとって早朝が夕方だからだ。
賢い魔物ではないが、群れで行動することの多いオークは見張り役がいる。
そしてオークの王、オークキングやオークディザスターなどが群れを統括しているため、しっかりと作戦を立て討伐へと挑む。
「恐らくだが、オークディザスターがいる。そいつは俺が殺る。残りの雑魚はリオン、ルード頼んだ。」
オーク自体はCランクの魔物だが、キングやディザスターになるとBランクかAランクまで跳ね上がるためしっかりとシルバの目をみて2人は頷く。
「シルバも気をつけて」
「おう。ルードも危ないと思えばしっかりと引け。自分の恐怖心を蔑ろにするな。わかったな?」
「分かってるよ。じゃあ、夕飯の準備しよう。」
「リオン頼んだぞ。」
第3皇子殿下と他国の公爵令嬢時々従者 栞 @sHIorI888
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