十二種族伝説。キャラクター達は別の世界から異能やら魔法やら高度な科学技術のあるワンダーランドへやって来て旅をして、味方に出会い、魔物、怪物を倒し、世界の秘密真相に迫り、ボスを倒します。

鮎川 空の思考。髭の男は、レベッカの前から消えていった。

ゼータ関数は、ゼータ関数に於いて、指数が、複素数で、かつ、一より小さい場合、実部が二分の一を取る事が知られているが、証明する事は未だ、叶ってはいない、現在もコンピュータが随時、計算している。

　リーマン予想である。

　この世界には、未だ証明されていない、予想や、定理が存在する。

　神が、数で、世界を再現できるように、したのであろうか。

　量子力学で求められる公式と、数学で発見された公式が、等式になる場合がある。

　イータ関数とガンマ関数の掛け算が、フェルミ粒子の集まりを支配する積分になる、神秘。

　三角関数の式が、指数、対数関数と繋がる、オイラーの等式の面白さ、不思議。

　ヤン＝ミルズの質量ギャップ予想。質量がゼロの粒子は存在するのか。

　ポアンカレ予想。仮に宇宙が三次元だとすると、紐は引っ掛からないのか。

　ホッジ予想。

　ｐ≠ｎｐ問題。問題を解くのと、作るのではどちらが速いのか。

　フェルマーの最終定理。

　ＡＢＣ予想。

　数々の難問が存在する。

　自然は、答えを知っているのだろうか。　

　数々の数学者は、頭を悩ませ、問題に取り組んできた。

　私は、鮎川　空。

　数学に生涯を捧げた、男だ。

　そんじょ其処等の似非数学者とは違う、正真正銘の数学者だ。実績もある。

　魔法が存在する世界であれ、数学は存在する。

　魔法は、数学で記述する事が可能なので或る。

　この世界、ワンダーランドは、五つの大陸に分けられる。

　魔大陸

　獄炎大陸

　木林樹大陸

　氷雪大陸

　聖大陸

　の五つだ。

　私は、東獄炎大陸の島国、日月国　北城県の、継道大学で物理と、数学の研究をしている、大学教授だ。

　つい、先日大きな地震があった。

　友人の、探検家　土風　洋は、世界中を旅すると、いって、日月国から、出ていったきり、帰って来ない。

　大陸と大陸の間は、海で繋がっている。

　勿論この世界にも、飛行機は飛んでいるが、未だ見ぬ、遺跡や、洞窟、神秘は解き明かされてはいないのである。

　鮎川　空は、今日も数学の研究をするのであった。

　アルマゲスの夜中が、ワンダーランドに来たのは、つい、一時間前の事である。

　髭の男は、アルマゲスの夜中が来たのだと、言い、歓喜していた。

　アルマゲスの夜中とは、世界が一つに収束する事であるらしい。

　ある種族が、かつて、この世界を救ったが、迫害される事になった。

　魔法による、社会の実現により、十二種族間の争いを無くすことが、一億年前から計画されていたシナリオであり、既に、○○○族が、このワンダーランドに飛んできているらしい。

　天界

　魔界　

　聖界

　の三つの世界が、一つに収束する、為の時空間真道が、自然災害を起こしているのである。

「約束の時ってのは、未だなのか。」

　私は、髭の男に向かって、尋ねた。

「約束の時、私達は、この星から旅立つ。ワンダーランドを次世代のものに託して。」

　髭の男は、この星　地海星から、旅立つ時を待っているらしい。

　約束の時に成ると、かつて、一億年前に、魔法システムを構築した十三の魔導士が集い、天の箱舟　イルマに乗って、大宇宙を旅するのだという。

壮大な話で、私は困惑していた。

「どうして、自分の名前を教えられないんだ。」

　髭の男は、天を見上げ、肩を鳴らした。

「そりゃあ、世界の均衡を保つ為さ、アリス・デ・レベッカ。　一億年前からの計画に於いて、私達は、常に慎重でなくてはならない。秘密を漏らしてはならないのだ。」

　世界各地の遺跡には、古代文字で、数多くの記録がなされた、文書や、石碑が発見されている。

「時計を使い熟すには、鍛錬が必要だ。×××を操作できるように、鍛錬を続けることだな。」

　髭の男は、最後にそう言い残すと、消えて行ってしまった。

　世界中に散らばる遺跡。

　空が住んでいたとされる天空の城。

　そして、何よりも優先すべきは、我が一族　アリス家に潜む闇だ。

　バーミヤン遺跡は、西獄炎大陸にある遺跡だ。