摂理の果て

人間と、いう自分の上位の存在に、知性を有しているが、文句を言わない、死ぬ事を自然の摂理だと、受け入れている。

 死神を殺し、人間に殺され、人間に生まれ変わる。

 其れが、摂理なのだと、信じて止まなかった。

 全ては、人間が、作った、嘘だったとも、知らずに。

 巧妙に、聖神と、死神を騙し、死ぬ様に、仕向けたのは、人間だ。

何億、何年万の時を超えて、着実に、彼彼女達を、奴隷としてきた。

 逆らえば、殺させると、分からせてきた。

 嘘の伝承を広め、技術は、全て人間が独占してきた。

 人間を造るために、彼彼女達を利用した。

 死ねば、君たちも、晴れて人間だ。

 この言葉を信じ、あの二種族は、喜んで死んでくれるのだ。 

 

 魔法なんて、ものは、この世に存在しない。

 或るのは、インチキと、種だけだ。

 全ては、辻褄が、合うように出来ている。

 だから、こそ、魔法使いなどと、いう職業は、インチキなのだ。

 嘘で、あり、嘘を信じさせているのだ。

 世界生物種の祖先は、人間

 などと、言うのも、嘘だ。

 人間が、他の種族を納得させるために創った出鱈目なのだ。

 その事を知らない無知さ。

 寧ろ、無知しか、つくらせなくする、劣悪な環境をつくる、我々こそ、孰れ裁かれるべき存在だ。それにも関わらず、裁かれる事は、無かった。

 だから、人間は、知っていた。

 神など、存在しないのだと。

 しかし、他の種族は、どうだろうか。

 神を信じ、敬い、畏れた。

 神の子供とされる、人間を敬い、命を差し出したのだ。

 其の景色を見て、腹の底でほくそ笑んでいたのは、人間である。

 

 探偵という、ものが現れた時は、そく殺害命令が、下る。

 賢い人間は、何かよからぬ動きを起こす。

 そく、抹殺されるのだ。

 何処かの国の探偵は、世界の秘密を暴いて、違う世界に飛ばされた。

 確か、なんという名前だったか・・・。

 羽子とかいう、珍しい人間だった。あれは、今何処で、何をしているのだろうか。

 

 思考は、疑う事で、初めて生まれる。

 疑う迄、思考は、生まれないのだ。

 疑問があり、答えがある。

 問題が、あり、解法がある。

 其れが、思考である。

 思考は、疑問から生まれ、辻褄合わせが始まるのだ。

 疑わなければ、この世界には、初めから、何も存在していない。

 痛みを除いては。

 疑いようのないもの。

 其れは、死だ。

 其れなのに、死は、曖昧だ。

 生きる事も、曖昧なのだ。

 曖昧なのが、嫌いだ。

 だから、数字は、好きだ。

 疑いようのない、ものだから。

 そう考えると、おかしなものだと、思った。

 痛みこそ、信用に値しないものでは、ないか。あるか、ないのか、も、分からないことだ。

 それなのに、どうして痛みは、死を連想させる、と同時に、存在を証明する、唯一の手掛かりと、なるのだろうか。

 はなからこの世界には、何もない。

 あると、思考しているだけなのだ。

 究極痛みでさえ、そうだ。

 生死でさえ、あると、いう、思考が、なければ、ない。

 其れは、発見から、生まれるものだ。

 

 と、いっても、確かに、世界には、法則が、ある。

 その証拠が、完璧が、存在する事なのだ。

 数字は、完璧なのだ。答えが、あるのである。

 此れは、法則が存在する事を意味する。

 この世界は、順番だ。

 複雑な、生物でさえ、所詮は、順番なのだ。

 あらゆる物には、番号が、割り振られていて、未だ見つかっていないが、何かの、方程式を元に、寸分の狂いなく、動いているのだろう。世界には、式がある。其れに基づいて、動いているだけなのだ。

 私達は、知らないだけだ。

 自分の意志で、選らんでいるように、見えて、其れ等は、予め決められていた事なのだ。

 確かに、人生という物は、個人が、創るものであり、生き甲斐や、やりがい、人間としての、倫理や、業績は、その、式の内には、入らない。其れは、個人の心の問題なのだ。しかし、その、動きは、予め決められている。その決められている運命の中で、動いているに過ぎないのだ。

 あの時にこうすればよかった。其れは、決まっていなかった事だ。

 そういった、事は、世界の式から、すれば、大した問題では、ないのだ。人類が、滅んだ処で、なんら、問題は、ない。

 世界の式から、すれば、其れは、些細な、係数の変動に過ぎないのだ。何億年に一度、ある座標で、こういった存在が、生まれるといった確率に、自分が、あっただけ、其れに、人間が、意味付けをしているだけなのだ。

 どうだろう。

 此れで、御分かり、いただけただろうか。

 つまり、喜怒哀楽などと、いうものは、人間の造りだした。生物が、作り出した。幻想だったのです。

 この世界に感情などと、いうものは、存在しません。

 其れは、錯覚なのです。

 痛みを感じる、生体的仕組みは、仕組みでしかありません。結果、何々とかいう物質が、生成される、それが、痛みと、して、認知している。

 そうに、過ぎないのです。

 こんな気持ちになってみろ。

 私の気持ちが、わかるか。

 こういった、感情は、全て、幻想です。

 本気だとか、なんだといいますが、あれは、幻覚であり、思い込みの産物なのです。

 人間という厄介な、生き物は、何かを成し遂げる為に、信念を必要とします。だから、思い込み、信念を形にしようと現実を捻じ曲げ、捏ね繰り回すのです。

 不便な。ものです。

 此れが、人間の限界なのですから。出来る事ならば、改造を成功させ、脱人間を成し遂げれればと、思います。

 人間には、もう、飽き飽きしました。

 限界が、ありますからね。

 人間の限界は、人間を辞める事で、成し遂げられる。人間は、もう、古い。そのような、時代になったとしても、人間を辞められるのは、一部の人間だけでしょう。

 一般市民は、人間の儘死んでいくのです。

 そう考えると、腸が、煮えくり返ります。

 人間を辞める技術の開発は、私が、しなくては、ならない。そして、私が、独占し、私と、私の選んだ人間だけが、助かり、残りのものは、人間の儘死んでいくのです。

 人間は、もう、終わっているのです。

 生物が、人工的に改造され、機械により、認識が拡張される、其れこそが、次世代の、理想なのでは、ないでしょうか。

 のうのう、と日々を過ごされている皆様には、分かりかねる事だと、は、存じ上げております。

 無駄なのです。

 小手先だけの、企業努力では、もはや、手遅れなのです。

 世界は、次のステージに進もうと、しています。其処に、乗り込めるのは、其れを知っていて、行動に起こせるものだけです。

 目先の小さな利益は、その時の享楽しか、齎せません。所詮は、戯言、生存の為の小銭稼ぎという名の労働、会社という名の、金稼ぎに過ぎないのです。

 其処に、一見意味のなさそうな、研究は、含まれては、いません。

 世界は、目先の利益として。価値のある事にしか御金を回しません。

 研究開発にこそ、御金を掛けるべき、なのです。

 しかし、だからといってどうなるのでしょうか。

 御金をかければ、かけるほど、いいのは、間違いがないでしょう。研究には御金が、要りますからね。その研究成果を、全国民が、享受できるとは、限りません。

 つまり、既に、終わっているのです。

 世界に何が、あるのか。

 最前線には、何があるのか。

 最高学府へ、いってみれば、わかるでしょう。

 さらに、其の奥の研究者たちの会話を聞いていれば、真実を知れるでしょう。

 この世界は、闇が深い。

 掘り出しては、ならない禁忌が、存在している。

 其れが、利権争い。

 新しい、発見に付きまとう、著作権と特許の罠。研究所の恐ろしさなのです。

 人間たちは、そういった事が、大好きですからね。

 何とかこうとかの発見は、揉み消される。

 それさえ、知る事も出来ない。其れが、知恵の足りない、コメンテータや、出来損ないの学者の末路です。

 最前線で、最先端の研究をしている、ものにしか、理解できない事もある。

 コメンテータや、テレビ番組、ネットの記事などは、所詮は、素人の寄せ集めに過ぎない。それが、有名人であったとしても、知能の高い、学者で、あったとしても、深淵を知るものは、誰もいない。深淵は、第一人者しか、分からないのだ。

 この世界に於いて、人間は、御金稼ぎに、四苦八苦している。

 その為に、何かを失っている。

 資本主義が、悪い訳では、ないのだ。

 御金稼ぎは、この世で、私が、最も苦手とするものなのだ。

 私のような、ものは、この世界では、害虫だ。

 御金を作り出すものが、力を持つこの世界で、私は、どうだろうか。

 あらゆる人間が、苦しんでいる事だ。

 働かなくては、ならない。という事に。

 そうしなければ、国が、亡びるのだとか、貧しくなるのだという。

 御金を作り出さなくては、ならない。

 何をして。

 生産するしかないのだ。

 生産とは、何なのか。

 何を生産するのか。

 食料だ。

 兎に角、畑を造り、田んぼを耕し、家畜を飼い、食いものを生産する。或る程度豊かになって来れば、工業生産物を造り、売る。それだけの事だ。

 どこに、其れだけの、人手があるのだろうか。

 自動化できないだろうか。

 第一次産業の自動化は、当分の、課題だ。

 第二次、第三次と、自動化を進めていくべきなのだ。

 遠隔操作の出来る、畑を耕す機械だ、水遣りの自動化と、温度調整の自動化だ。大量に生産し、国内で、需要を回す。ネットで、販売させる。

 それだけの事だ。

 あらゆる物は、自動化の果てに存在するように、なる。

 日光を浴びる。

 介護をする。

 朝ごはんを、食べる。

 健康的な、生活は、自動化されるのだ。

 脳みそに、電波を送り、脳を休ませ、安らかな睡眠を齎すのだ。

 あらゆる事は、自動化できる。

 私は、本を書く。

 それが、今出来る、唯一の、生産だ。

 御金が、貯まれば何かの産業でも、すればよいのだ。

 

 エネルギーを作り出す研究が、重要なのだ。

 如何すれば、エネルギーを造り出せるのか。自動化には、エネルギーを必要とする。

 まず、太陽だ。

 そうして、宇宙に発電所を造っていくのだ。

 そのエネルギーを地球に送る。この、建設が、唯一の活路だ。

 現実的な話だ。

 宇宙空間に、自動化した、機械に、原子力発電所を造らせる。宇宙空間を飛び回る発電所である。

 其れは、太陽の光を浴びたり。

 地球での、有毒ガスを燃やしたりするのだ。

 其れは、太陽の周りを公転しているが、地球の周りを、月の様に、周回しているのだ。

 その愚かな、研究は、地球の周りに、ごみの惑星、ベガを造りだした。

 ベガは、地球の周りをまわる、人類の出した、ゴミ、によって造り出された、黒い惑星だ。

 ベガには、生き物を殺す、有毒な、空気や、放射線に溢れた、闇の星である。

 或る者は、言った。

 ベガのエネルギーを再利用できないかと。

 しかし、ベガは、生き物が生活するには、汚れ過ぎた。

 生けるものは、死に、墓場となる、それが、ベガである、はずだった。

 ベガには、微生物が、住んでいた。地球から、持ち込まれた、種のある微生物 ナナが、環境に適用したのだ。

 其れから、一億年、ベガでは、奇妙な、生物の生息が、確認されるようになった。

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