第57話
麻奈と奈美が口ゲンカしながら出て行った後、ひばりがおもむろに問いかける。
「唯人、鳥井さんを助ける気になったのはなぜだい?」
やはりひばりには見透かされていたようだ。
「さすがはひばりだな」
俺は両手を挙げ降参した。
そうだ、俺が最初麻奈やひばりに声をかけたときには俺の気持ちは半々だった。
あのとき奈美が自分の安全を最優先にスキルを使用していたら。
敵に捕まりそうになったとき命乞いをしていたら。
きっと俺は奈美を仲間として認めはしないし助ける気も起きなかっただろう。
だが、奈美はその全てをかけて俺に報いようとした。自分の命でさえ…
「ひばり、俺は本気には本気で応えたいと思っているんだ。
あのときの奈美は間違いなく本気だった。それに応えたかったんだ」
ひばりは笑顔になり
「さすがは唯人だね、だからかな?唯人の周りには魔王さんやルーミルさん、マーリーンさんが集まってるくるのは」
「いや、ルーミルは対象外だとしても魔王とマーリーンはアホだからだな」
言ってから祭りの魔王を思い出して俺は笑ってしまった。
ひばりは伸びをしながら扉へと向かって歩き出した。
「僕としては強力なライバルが増えてしまったことは歓迎すべきことではないんだけど、それでも負ける気は無いよ」
意味深発言をしながら出て行こうとするひばりに俺は声をかけた。
「ひばり!悪いんだが、ジョー博士のところへ行って『強制◯◯薬』を受け取ってきてくれないか?もうできあがっているはずだ」
ひばりはひどく赤面して
「えっ、あっ…そ、それは…唯人が僕の為に使うの…?」
俺も赤面してしまい
「使うわけねーだろ!!!アイツらの望みを叶えてやろうと思ってな」
言ってから俺は残虐な笑みを浮かべた。
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「よぉ!2人とも元気か?」
俺は手を挙げながらまっぱで磔にされているオタ岡とタラ吉に挨拶をした。
すると、一旦カーミラの拷問が中断される。
コイツらはカーミラの拷問を受ける前から洗いざらいペラペラ喋ってくれたのだそうだ。
「三鍵殿!!我々は話しましたぞ…
もう許してくだされ!」
泣きながら懇願するオタ岡
「今日は秘密を話してくれたキミたちの望みを叶えてあげようと思ってイイものを持ってきたんだよ」
俺はニコニコ顔で2人に告げた。
『望み』の言葉を聞き許して貰えるのかと期待したタラ吉が
「イイものとは…?」
「ジャジャーン!コレだ!」
俺は注射器を2本見せた。中には黄色の液体が入っている。
そして、それを2人に投与した。次の瞬間、みるみる竿が大きくなる2人。
だが、その大きさは普段の比では無い(普段の2人の大きさ知らないが…)
黒人のソレより大きくなった竿に困惑する2人
「な、な、なんで…これはっ!?」
狼狽えるオタ岡
「これはジョー博士が作った『強制勃起薬』だ。キミたちは『童貞卒業』が望みなんだろう?それを叶えてあげようと思ってね」
笑顔で言いながら2人に対して『マリオネット』を発動させた。
カーミラが2人の拘束をとく。
だが、当然スキルの効果で動くことはできない。
タラ吉が興奮しカーミラに目をやりながら
「ま、まさか…そこのお姉さんと??」
言われたカーミラがイラっとしたのがわかった。
(あーあ……アホだなコイツ。後でヤバいぞ。まあ自業自得だな。俺はしーらね!
けど、カーミラもイラっとすることあるんだな。意外な一面を発見だ)
タラ吉の質問には答えずスキルを操作
すると、オタ岡が壁に手をつききったねー尻を突き出した。
そして、そんなオタ岡に向かって歩くタラ吉
「「はっ…えっ!?な、なにを…まさか!!」」
ようやく理解したオタ岡とタラ吉
「いやだぁぁぁぁぁ!!!やめ…やめてください!なんでもしますッ!!」
叫ぶオタ岡
俺はニコニコのまま首を傾げて
「どうして?キミたちの望みなんだろう?」
そして、表情を一変させる。
「俺の仲間をボコボコに犯してから殺そうとしたよなぁ!!許すわけねーだろ!!!」
オタ岡とタラ吉は泣き叫ぶが、そんなのでスキルがとけるわけない。
メリメリメリッ……
「い、い、いだぁぁぁぁぁい!いたいいたいいたい!や、やめっ!!」オタ岡の一番の叫び声が出た。
「はーい、タラ吉君、ドーテー卒業おめでとう」
俺は手を叩き祝福してやる。
しばらくタラ吉がオタ岡に打ち付ける音とオタ岡とタラ吉の悲痛な叫びが続いた。
そして、タラ吉がハテた後は当然攻守が逆となる。
今度はタラ吉の大絶叫がこだました。
コトが終わった後、2人をまた磔にしあとはカーミラに任せ(いつもより燃えていた気がする)俺は部屋を出た。
(ここからが更に地獄だな…まあせいぜい頑張ってくれ)
※謝罪※
今回はお見苦しいものをお見せしてしまい申し訳ありませんでした。
ですが、復讐としてはコレが最適だと判断しました。以降は無いように心がけますので今回はどうぞお許し下さい。
60万PVを達成しました!また星もそろそろ1500に達しそうです。
本当にありがとうございます!
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