第45話

〜ノーザイア城の出来事の2日前〜



「司令官、こんな箱をどうするのですか?」


不思議そうに聞いてきたのは副官のナターシャだ。

今彼女には、フェルトさんやルーミル、マーリーンとの定期的なやり取りを行って貰っている。要するに外交を丸投げしている。


「あぁ、持ってきてくれたか。ありがとう。これにねメッセージを込めようと思ってね」

ナターシャから箱を受け取りながら答えた。


「ご主人様、誰にメッセージを?まさか女ですか!?女ですね!?

ちょっと私、準備が…」

目を血走らせながら麻奈が何やら恐ろしい準備に入ろうとしたので慌てて止める。


「いや!違うぞ!!」


「へっ?違うんですか?私はまたてっきり…」


俺はホッとし


「あぁ、麻奈は知らないだろうけど実は俺にも1人だけ親友がいるんだよ。しかも、同じクラスに」


「えっ…!?」麻奈は素直に驚いていた。


「まぁそういう反応になるのも仕方ないよな。学校では理由があって関わることができないんだ」


ナターシャはなるほどと頷いて


「その親友にメッセージを…だけど、メッセージを他の者たちに見られると困りませんか?」


「その辺は考えてある。実は、俺とソイツが中学生のときに遊びで作った俺たちだけの暗号があるんだ。覚えているといいんだが…」


「ご主人様なんだかいつもより優しい感じがします」

麻奈が笑顔で言った。ナターシャも同意している。


「そうか??あぁ…きっとそうなんだろうな」

自分では意識していなかったがきっとそうなのだろう。


「しかし、メッセージだけならこんな箱は必要ないのでは?何か他に入れるのですか?」


ナターシャが当然の疑問を口にする。


今度はうってかわって残虐な笑みで

「あぁ、他のクラスメイトたちにはプレゼントを差し上げようと思ってな」


ナターシャと麻奈は急激な変化に戸惑い、だいぶひいている。


「この件はこれ以上深く突っ込まない方が良さそうですね…」「私もそう思います…」




2日後、彼らのもとに恐怖の贈り物が届いた…



※今回短くてすみません。

明日はもっと頑張ります!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る