第5話 生まれたままの姿を晒して

 水着を全てぎ取られ、今やアリスは生まれたままの姿を隠すこともできずにマルクにさらしている。かろうじてその両手で胸や股を隠すことはできるが、それもあっけなくマルクによってどけられてしまった。必死に閉じようをする太ももを強引にこじ開け、マルクは彼女の裂け目をのぞき見る。そこはには一切のしげみもない美しい一本の筋があった。下品な形にゆがむことなくピッタリと閉じた縦のライン、その中にうっすらと見える薔薇ばら色、その奥からあふれ出る熱いみつ。それはまさに芸術とも言えるほどの美しさだった。そして、マルクはその裂け目をゆっくりと開いていった。

「……っ!」

アリスは羞恥しゅうちに顔を紅潮こうちょうさせ、声にならない叫びをあげる。しかしそれはマルクをさらに興奮させ、彼女の奥に視線を釘付けにする。蜜のしたた魅惑みわく花弁かべんが物欲しそうに開閉し、その奥へと誘惑した。

「アリス……すごく綺麗きれいだ」

「言わないで……」

「本当に……君は……綺麗だ」

なぜだろう、アリスとこうしていると、たまに涙が出そうになる。この上なく興奮しているにも関わらず、心の奥がざわつくのだ。さびしくて、切なくて、どこか悲しい。最初に浜辺でアリスに会った時もそうだった。これは一体……。

「むぐっ!」

「よそごとを考えちゃ、ダメ……!」

さっきまであんなに恥ずかしそうにしていたアリスが、マルクの頭を押さえつけ、自らの股に彼の顔を密着させる。彼女の表情はよく見えなかったが、その声はどこか寂しそうに聞こえた。

「私を見て……お願い」

アリスはさらに強く、マルクの頭を押さえつけた。裂け目の奥からはトロトロと熱い蜜があふれ、強烈に淫靡いんびな香りを漂わせる。マルクは再び彼女の体に夢中になり、その舌で彼女の花弁をなぞるように動かした。

「そう、それでいいよマルク……んっ! ……あぁあっ!」

マルクはアリスに頭を押さえつけられ、そのむっちりとした二つの太ももに挟まれ、ただひたすらに彼女の股間に刺激を与え続ける。マルクは今、美しい女体の秘部を我が物としているような気がした。通常であれば隠されるであろうそこを目の前にし、さらに自分がそこにいることを彼女自身に求められている。マルクはその裂け目の上部、未だ閉じたままの皮に覆われた小さな肉の芽に手をかけた。マルクはその皮をぎ、芽を無防備のまま空気に触れさせる。マルクはそれを口に含み、思い切り吸い上げた。

「んんんんんっっ!」

雷に打たれたようにアリスが身を反った。しかし、マルクはそれでもなお止まることはない。吸い上げる口はそのままに、裂け目の奥に指を入れ、彼女の中をかき回した。

「ンンっ! あぁ! すごいいい! すごいいヨォぉ!」

指を出し入れし、反応を見て良いところを探っていく。口は芽を吸い上げ、舌先で突き、全体を丹念に舐め取った。次第に彼女の声は大きく、高くなっていき、股をマルクの顔へと押し上げる。足はピンと伸び切って、それと同時に秘部の芽は硬く大きくその存在を強調し、蜜は洪水のように漏れ溢れる。

「ああああああっ!」

彼女は恥部から大量の水を噴出させた。のけ反った姿勢で股を押し上げ、足を開いて自ら裂け目を開帳し、乳房を上下に弾けさせる。全身の水分が出尽くしてしまったのではないかと思うほどの激しい潮吹きののち、彼女はベッドの上でビクビクと体を痙攣けいれんさせた。美しい肢体したいを性的に刺激され続けて、激しく果てた彼女の体はとてもなまめかしく、ぐったりと倒れる姿もまたそそられる物があった。痙攣のたびに震える胸も、太ももも、たらりと滴る蜜の跡も全て美しかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る