第4話 死期、占います。

 私の住む街には、有名な占い師がいます。

 10代から20代の悩める若者をターゲットにしているその占い師は、大層当たるそうです。恋のことからお金のことまで、幅広く占っている彼女ですが、一番有名なのは死期を当てるというものらしいんです。友人の友人も占ってもらったようで、今日がその日だそうです。

 先程、友人から連絡がありました。お友達が亡くなったそうです、目の前で。通り魔に襲われて滅多刺しにされたそうです。起こって直ぐに連絡をくれたみたいで、友人も大分混乱していて様子でした。しかし、とても不可解です。どうして、友人は無事で済んだのか。あと、友人は聞いたそうです。犯人と目があった瞬間、男とも女とも取れない声で「お前じゃない」と。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る