第2話
ナンノ。
四姉妹の長女であり、四人の中では身長は真ん中。美しさと綺麗さを合わせていて他者の羨望を叶える美貌を持っている。けれども魅惑、魅了も本人には邪魔らしく惹きつけた人間をゴミと呼び圧倒的な力で掃除してしまう。
白地に青を基調としたメイド服を着用し髪には白のカチューシャ、彼女の素晴らしい背中を大胆と露出させた組み合わせた衣装を作成したトウマに賞賛を与えるしかない。
トウマ。
ナンノの妹であり、四人の中では身長が一番低い。白い肌に幼さない顔立ちも相まって子供に見られてしまう。本人にはコンプレックスであり他者に姿を見られるのを嫌い接近される前に相手を爆殺してしまう。
黒を基調としたゴスロリ服を着用し白のシュシュでまとめたツインテールにこぼれ落ちる胸元を大胆に露出させた姿はコンプレックスを解消させるためではなくあざといだけだと思われる。
セイホ。
トウマと同じ妹であり、四人の中ではナンノと同じ身長。顔立ちもナンノと同じ中性的にも関わらず常に無表情に半目であるため眠そうに見える。人に興味関心を持てずコミュニケーションをとれる死体人形を集める変質者。
赤と白の巫女服を着用しポニーテールに太ももが見える短い袴で見蕩れる長くすらりとした生足は素晴らしいとしか言えない。昔に比べて一番衣装を変化させた人物。
ホクト。
ナンノの姉のように見える妹であり、四人の中では一番の高身長。両目に布を巻いて視界を閉ざしているけれど、唇と口元の黒子だけで色気を醸し出すど変態。長髪を頭部で団子状に纏めておりハイヒールを履いているため高身長が嵩増して見える。
白を基調としたスーツシャツ姿を披露し腰のくびれと特に臀部の形が衣装で隠しているにも関わらずくっきりと強調してしまっている。編みタイツのガータベルトを着用した姉妹想いのマゾヒスト。
四姉妹。
上辺だけでは理解しがたい仲良し四姉妹。喧嘩をしつつも仲直りのできる四姉妹はこれから四人で未来永劫楽しく生きていくそれがこの――。
「そう、四姉妹を救った一人の男性の素晴らしさを世に広める冒険譚」
あれ?
「長身痩躯に黄土色の皮服、武器も杖も持たない鞄一つの身ぐるみ。甘い顔立ちと私たちが似て非なる艶やかな短髪の黒髪の寛大な心を持った旦那様はこれから奇々怪々な四姉妹を使い世の中にその存在を広めていくのでした」
いや。ちょっと?
ここは俺の唯一逃げられていた妄想の中なんですけど?
あの、介入しないでもらっていいですか?
「私たちは貴方様に従える者として気持ちを汲み取るのが当然です」
汲み取るというか入ってきちゃってるというか。
「…………」
大丈夫ですか?
逃げたいです。
「駄目です」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます