第7話

ちらりと目線をやると。


綺麗に光に反射する白い太腿がそこにはあった。


「う、うわ...」


明らかに。


いつもよりスカート丈の長さが短い。


清楚系美女なのに。

普段は膝丈なのに。


なんだ、スカートを腰のところで何重にも

折ったのかと思うほど短かった。


ちょっと足を組んだ拍子に

モロに危ないところが見えてしまうんじゃないかと思える長さだった。


マヒロが徐に口を開いた。

顔は真っ赤に染まってる。


おいおい、無理してんじゃねえかよ!

やめろよ、そんな大胆なことすんの!

キャラ変わってんぞ!と叫びたかった。


「見えてないかしら...?」


「ギリギリを狙ってみたの...」


綺麗な爪をした右手で。


俺にだけ見えるように、ペラリとスカートの裾をちょっとだけめくってみせた。


「狙わなくていいっつーの!!」


俺は小声でマヒロに向かってそう叫んだ。


壁際から三列、の

最後列の真ん中にて。


俺は大ピンチだった。


女子と付き合ったことのない未経験陰キャの俺には。

全く以って。


刺激の強過ぎるシチュエーションだった。







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