第7話
ちらりと目線をやると。
綺麗に光に反射する白い太腿がそこにはあった。
「う、うわ...」
明らかに。
いつもよりスカート丈の長さが短い。
清楚系美女なのに。
普段は膝丈なのに。
なんだ、スカートを腰のところで何重にも
折ったのかと思うほど短かった。
ちょっと足を組んだ拍子に
モロに危ないところが見えてしまうんじゃないかと思える長さだった。
マヒロが徐に口を開いた。
顔は真っ赤に染まってる。
おいおい、無理してんじゃねえかよ!
やめろよ、そんな大胆なことすんの!
キャラ変わってんぞ!と叫びたかった。
「見えてないかしら...?」
「ギリギリを狙ってみたの...」
綺麗な爪をした右手で。
俺にだけ見えるように、ペラリとスカートの裾をちょっとだけめくってみせた。
「狙わなくていいっつーの!!」
俺は小声でマヒロに向かってそう叫んだ。
壁際から三列、の
最後列の真ん中にて。
俺は大ピンチだった。
女子と付き合ったことのない未経験陰キャの俺には。
全く以って。
刺激の強過ぎるシチュエーションだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます