②湖畔の町アストリア~聖都ウェンデル~滝の洞窟へ

【前回までのお話】

ローラント王国の王女リースちゃんはナバール盗賊団なる侵略者に祖国を滅ぼされ、連れ去られた弟を探す旅に出る。

『困ったときは光の司祭様を頼りなさい』という亡き父の言葉をたよりに聖都ウェンデルへ向かうリースちゃん。

しかし道中の「滝の洞窟」には結界が張られていて先へ進めず。困ったリースちゃんは湖畔の町アストリアで情報を集めることにしたのだった。


   ×   ×   ×


そんなこんなで、湖畔の町アストリアの宿でスヤァ……していたリースちゃん。

するとなにやら妖しい光が現れます。どうやらどこかへ向かっている様子。

その光に導かれるように後を追うと、滝の洞窟の入り口にたどり着きました。


そこで例の光がその正体を現します。

なんとそれは羽の生えた小さな女の子の妖精、「フェアリー」だったのです。

この堂々としたネーミングがいいですね!


フェアリーも「マナの聖域が……」とかなんとか言って、なにやら聖都へ行きたい様子。そこへ連れて行って欲しいとリースは頼まれます。なんでも、「マナ」のあふれている特定の場所以外では妖精は生きていられないんだとか。

そんなわけでフェアリーは霊体と化してなかば強引にリースの中に入り込みます。うーん、いちいちエロい!


フェアリーの力で滝の洞窟の結界が解かれ、リースちゃんは聖都へ向けて再び出発。

と、ここで二人の女の子が仲間になります。


一人目は、魔法王国アルテナの姫「アンジェラ」。リース以上に痴女っぽい衣装を身にまとう露出狂……もとい、おてんばな性格の姫。


二人目は、聖都ウェンデルの光の司祭の孫、「シャルロット」。見た目はガチ幼女ですが、それはエルフの血が半分混じっているから。実年齢は15歳の小生意気なロリです。


なぜ仲間が女の子ばかりなのかというと、これはひとえに私の趣味です。

というのもこのゲーム、開始時に仲間になるメンバーを3人まで選べるようになっているのです。


「野郎なんか見たくねえ! 俺はかわいい女の子が見てえんだ!」

……というわけでリースとアンジェラは確定。


ただ、さすがにガチ幼女のシャルロットはルックスで選んだわけではありません。

彼女に関しては、回復魔法が使えるキャラがほしいというチームの懐事情に加え、男性キャラにあまり魅力を感じなかったため消去法で選んだというのが正直なところです。

FF10のアーロンみたいな渋いおっさんがいたら使いたかったんだけどなぁ……(たとえが古い)


しかし、結果的にこのシャルロットちゃんが良キャラでした。

なんというか、本当に幼女なんですよね。トテトテっと走る姿が微笑ましい。

語尾が「~でち」と舌足らずなのも小生意気なのもウザかわいいです。

「これが25年前のゲームなのか」と舌を巻くほど、現代のキャラにも負けず劣らずキャラ立ちしています。


一方のアンジェラちゃんも素直にかわいいです。

おてんばな女の子っていいなぁ……次回作のヒロインはこの系統でいくか。


そんなわけで女所帯で洞窟を抜けて「永世中立都市」、聖都ウェンデルへ。

(道中で屈強な盗賊団とかに襲われるイベントを密かに期待していたものの、かわいらしいモンスターばかり出てくるのでやや拍子抜けでした)

リースちゃん一行は聖都の君主でもあるらしい光の司祭様に謁見します。

そして彼女たちは、各々が抱えている問題を解決するための方法を教えてもらいました。


それは「マナの聖域」なる場所に刺さっているという「マナの剣」なるものを手に入れること。

そして「マナの聖域」に行くには各地に点在する「マナストーン」に宿る精霊たちの力を借りる必要があるとのことです。


もともとリースら3人の抱えている問題は世界から「マナ」が減少していることにより生じたものでした。

その減少は元をたどれば「マナの樹」が枯れかかっていることが原因とのこと。

さらに、「マナの樹」が枯れてしまえば封印された神獣たちが解き放たれ、世界が滅びてしまうとか……。


……という感じで旅の目標がここで明示されるわけですが、

各キャラが個人的な目的を達成するために「マナの剣」を求めるという目標が「世界を救う」という社会正義につながる設定が見事です。

はじめから「世界を救うために旅に出る」という流れだとどうも嘘くさいですが、個人的な目的が世界を救うことに繋がるならすんなりと納得できますもんね。


そんなわけで各地の「マナストーン」を探す旅に出たリースちゃんたち。

とりあえず最寄りの「マナストーン」が滝の洞窟のどこかからアクセスできるとのことで、再び洞窟に戻ったところで一旦終了。


   ×   ×   ×


いやしかし、こうして書き出してみるとやはり世界観が作り込まれていますなぁ。

リメイクにあたって付け足された要素なんかもあるんでしょうが、そうした増築が可能なのも堅牢な世界観があるからこそだと思います。

魔法という概念の用い方も勉強になりますね。

「魔法で都合良く解決しちまえ」的なご都合主義ではなく、「魔法が存在する世界ではこうなるよね」という論理性をベースに世界が構築されている気がします。


やはりリメイクに耐えうる作品は偉大ですなぁ。

見方を変えれば時代を超える普遍性があるということですからね。

いまさら『聖剣3』もどうなのかと思いましたが、選んで正解でした。


もうちょっとだけやってから寝よう……。


【終】

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